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WGPOでグループウェア

MS MailやWGPOが導入されていれば、全員がPOP・SMTPのアカウントを持っていなくても、社内のコミュニケーションに限り、MS MailやWGPOの電子メールアカウントが使用できる。

以前は、MS Mailは有償の製品であったが、Windows NT 3.5の時より、Workgroup Post Officeと名前を変え、無償の標準添付品になった。これはWindows NT 4.0まで続いた。また、16bit版のOSであるWindows 95にも用意され、Windows 98の最初の版まで続いた。

クライアントとしては、NT3.5と3.51の時にはMS Mailクライアントが、NT4.0にはWindowss Messagingとして、Windows 95にはExchangeクライアントが標準で用意されていた。NT4とW95のメッセージクライアントは名称が異なるだけで同じものである。いずれも、

  • MS Mail/WGPOクライアント機能(MS MailサーバーやWGPOに接続)
  • Exchangeクライアント機能(Exchangeサーバーに接続)
  • POP・SMTPクライアント機能(インターネット標準メールクライアント機能)
を持っていた。ほとんどOffice製品であり、正式なExchangeクライアントであるOutlookと同等の機能である。実際、OutlookがOffice97で発売されるまでは、このExchangeクライアント/Windows MessagingがExchangeサーバーの正式クライアントであった。(Office 95以降をインストールするとアップグレードもされた。)

(現在では考えられないが)インターネット電子メールを使用しない、と言う環境では、社内のコミュニケーションに限れば、OS標準の機能で(つまりは無償で)社内コミュニケーションシステム・電子メールシステムが構築できた。

また、予定表(NT4/W95/W98)・スケジュール(NT3.5/3.51)は、以前のバージョンのWindowsのカレンダーから取り込みが出来る。予定表・スケジュールはExchangeサーバーを導入しても取り込み利用可能である。

残念ながら、Windows 98 Secound Edition・Windows 2000以降では、WGPOとWindows Messagingはなくなり、POP・SMTPクライアント機能(インターネット標準メールクライアント機能)の機能しかないOutlook Expressに置き換わってしまった。インターネット全盛の世では、POP・SMTPクライアント機能で十分という判断が働いたのか、それとも有償のExchangeサーバーを買えと言うことなのか、それともSendmailを使用しなさいと言うことなのだろうか。

こうやって考えるとOSの進化は(有償サーバー製品を購入せよと言うマーケティング的理由もあるのだろうが)、機能面では後退と言う面もある。

Windows 2003やXpでもWGPOは動作するので、Windows 95/98/NT3.5/NT3.51/NT4のユーザーであれば、まずこれらのOSをインストールした後、現在のOS(Windows 2003やXp)にアップグレードすることでWGPOは使用できる。



既存のポストオフィスの管理

すでにポストオフィスが作成されており、メンテナンスをする場合を想定する。











「追加」ボタンで新規ユーザーが追加できる。デフォルトのパスワードはPASSWORDなので、ユーザーにーパスワードの変更」を薦めること。

新規ポストオフィスの作成

新規のポストオフィスを作成してみる。

どこに作成するのかを指定する。「参照」ボタンを押すと、フォルダを指定できる。

ローカルディスク内だけでなく、ネットワーク上の任意のフォルダを指定可能だ。

決定したら「次へ」クリックする。ここで表示されているパスは、自動的に作成されるポストオフィスのフォルダの親ディレクトリである。後に
既存のポストオフィスに接続するときには、自動的に作成されたポストオフィス・フォルダも指定することに注意。





エクスプローラで作成したフォルダが確認出来る。



ネットワーク上のリモートコンピューターからWGPOにアクセスさせるには、「ネットワークフォルダの共有設定」を行う。

Windows Messaging/Exchangeクライアントの利用

通常は、デスクトップ上にWindows Messaging/Exchangeクライアントがいるのだが、Officeをインストールしているとこのアイコンは、Outlookに置き換わっている。その場合、以下の手順でWindows Messaging/Exchangeクライアントを起動できる。

もっとも、Outlookも標準でMS Mail/Workgroup Post Officeのクライアントになれるので、Outlookがインストールしてある環境では、Outlookを使用してもよい。

※重要 OutlookとOutlook Expressの区別がつかない方は、区別がつくようになってからここから先を読むこと。





Officeをインストールしていないと、Ver4.0。当初はWindows Messagingである。

Officeをインストールすると、Exchange Client Ver 5.0にアップグレードされる。



Exchange Serverの共有フォルダと同じことが出来る。将来、Exchange serverを導入したときにねこの共有フォルダを、そのまま、移行できる。







個人用フォルダは、Outlookの*.PSTファイルと同じ形式。

Outlookと同様、サービスとして「インターネットメール」をインストールすると、POP3クライアント・SMTPクライアントになる。その部分の設定は、ここを参照。


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最終更新日:28 JUN 2004
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