HPってさ、もっと出来る会社だったはず
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
以前よりCompaqのネットワーク部隊は、
合理的
という印象を持っていたので今回の出来事は残念である。
◆ドライバー
HP側でラックマウント用のビス・ナットを用意する、と事前打ち合わせ済みにもかかわらず、ビスはコンパックタイプ六角ビスであるのに、工具(CPQタイプ六角ドライバー)の用意がされてなく、
「では、マイナスドライバーで。」
と、サイズの合わないマイナスドライバーを渡された。六角の直径より幅が狭い。
信じられん!
形状の合わない道具でねじの頭を破壊したら、二度と取れなくなるのに。
こいつ、絶対事前準備していないな!
◆ラック内の電源取り回し
さらに、Cisco 2800をラックに差し込むちょうどその高さに、すでにマウントしてあるHP製L2SWの電源プラグが、ラック内電源アウトレットにささっていた。
あ〜ん?、後工程のこと考えないで機器マウントしてんのかよ?!
そのままでは、ラックマウントが困難なので、当該ケーブルを一度抜くことが可能かどうかたずねたところ、電源を落とせない機器であるという説明。
バッカじゃなかろうか?
まったく自分の工程さえ出来ればその後の工程は「感知しない」という事か?そんな部分最適なお仕事の仕方をするなんて。
そこで、ぎりぎりの隙間を上方よりななめに2800を通し、ラックに取り付けた。角度がもう少し緩くてもきつくでも通らない隙間だ。
※(苦労しました。)
その高さに機器を取り付けることを事前に打ち合わせ済みなのにもかかわらず、後に来る機器の事を考慮しない設置の仕方をするとは、残念な対応である。
こいつ、絶対打合せ事項を重要視していないな!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ここからは後で聞いた話
翌日は土曜日で、僕は休みだったのだが、アルバイト先のボスと年下の先輩は出社し、昨日設置した機器を通じ、社内ネットワーク内のサーバとHPセンタのサーバと通信する事となった。ルータとスイッチの疎通は前日に天災が確認している。HPのセンタ側は昨日のHP担当者。
事前に必要なパラメータの提示を打ち合わせていたのだが、通信できない。
「すみません、ファイアーウォールの穴あけパラメータが不足してました。」
と、HPの担当者は100行からなるエクセルファイルをメールで送ってきた。つまり、
打合せ内容の落ち
という事。
セキュリティチームに休日緊急出勤をしてもらいファイアーウォール設定を施す。その後、テストすると、まだ通信できない。またまた、
「すみません、ファイアーウォールの穴あけパラメータが不足してました。」
と、メールでエクセルファイルがきた。とんでもないね。ボス、カンカンに怒る。当然だな。
なんでも準備しないで現場処理すれば済むとでも思っているような仕事振りだ。
ここで以前紹介したGENEさんのページを再々度紹介する
こっちが向こうを知っていても向こうはこっちを知らない、という程度に有名なGENEさんである。彼のページに、Power of wordsというページがある。その中の次のページを紹介する。
不真面目な人、とてもその道のプロと呼べない人は、いつもやっつけ仕事ですませようとする。最低限の準備もしないうえに、準備不足が一目瞭然であることにも気づかない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ずっと以前、NTTドコモのお仕事で、CPQネットワーク部隊とお仕事した事がある。
CPQのネットワーク部隊はもとDECのNetworkチームで、スキルだけでなく、そのお仕事の仕方も、洗練され、合理的で、事前に作成する工事手順書も、複数の業者が絡む場合、
まで図示した手順書を用意し、責任分界点をハッキリさせていた。
日本のメーカー系業者の場合、責任分界点を決めても、手抜きや物忘れがあると、親切な他業者に頼って助けてもらい、でもその落ち度はうやむやになって、お金だけはしっかりと手にして責任は取らなくて済む、なんて、親切な他人がいなかったら成就しないお仕事をする業者って多いが、さすが、外資系、CPQは助けるときはしっかりとオバカな業者の責任を明らかにして次工程に行く仕組みになっている。
これは意地悪という事ではなく、同じミスを繰り返さない、という仕組みだからだ。
あぁ、合理的だ。
F通なんか毎回ケーブルを忘れて、なんて繰り返していたものね。そのうち他所が用意するのが当たり前と思ってきたりして・・・。バッカジャン!
今回は、ケーブルの手配もHPで、こちらはそのケーブルを2800にさすまで。ケーブルの反対側をHPのスイッチに挿すのはHP側の役目。それを今一度確認してから作業したのに、
「スイッチにはどこ挿してもいいですよ。」
ときた。
はぁ〜?
その後、
「事前の打合せではFull-Fullのポート設定でしたが、このスイッチAuto-Autoでしか設定できないので、ルータの方もAuto-Autoにしていただけませんか?」
ときた。設定を変えることは簡単である。変更もやぶさかではない。しかし、この程度の設定は事前にわかっているべきことだろうに。
(しかも彼にとっては自社製品のProCurveなのに!)
まったくぅ!
そんなこんなで、素晴らしいCPQを経験していたので、今回のHPの対応は、
「ゲゲッ!オバカな日本のメーカー系ベンダーよりだめじゃないか!」
と感じた。
僕より年上らしい、人当たりはいい人が担当者だ。お話しすると案外古くCPQ時代より荻窪にいる人で、当然、僕がドコモをやっていた時期にCPQに在籍している事もわかり、自称エンジニアなのだが、僕から見たらエンジニアではない。
小板橋さん・森田さん・小野寺さん、あなた方がスピンアウトしたからCPQは駄目になったのかな?
初出 Jun 11 2007
最終更新日 Jun 11 2007