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天災毎日・朝日・読売といわゆる3大新聞を購読している。以前は日経よく読むもしていたのだが、経済を気にすると新聞では遅いときもありやめてしまった。

天災変な人と思われる事に快感を感じるタイプなので、保守的に偏った読売新聞を読んでいますよりも左翼的に偏っている朝日読んでますということでよく朝日新聞を引用する。

(キリスト教的)悪魔は(キリスト教の)聖書を読むか?

様々な宗教があり、その多くに信仰する対象に敵対する悪魔的な邪悪の存在を述べている。でここではキリスト教的な話に限定して述べる。

悪魔は聖書を読むか?。多分読んでいると思う。これはハリウッド映画のオーメンシリーズの2作目であったが、悪魔の子ダミアンが自分のとりまきである悪魔の存在を信じている反キリスト信者
  「僕はいったいどんな存在なの?」
と質問する場面がある。とりまき言う。
  「聖書を読め!そこにおまえの事が書いてある。」

毎年、建国記念日に建国記念日に賛成する側の集会と建国記念日に反対する側の集会がそれぞれある。建国記念日に賛成する側の集会では、建国記念日に賛成の講師の話を建国記念日に賛成する人々が聴く。建国記念日に反対する側の集会では、建国記念日に反対する講師の話を建国記念日に反対する人々が聴く。なんか神さまのいない宗教的なのりで双方とも嫌いである。

建国記念日に賛成する側の集会では、建国記念日に反対する講師が話を、建国記念日に反対する側の集会では、建国記念日に賛成する講師が話をしてみたらどうだろう。(映画の中の話だけれど)悪魔でさえ聖書を読んで自分の存在を確めるのだから、建国記念日にもそんな集会が合っても良いんじゃないか?

新聞も自分が読んでいた心地良い事しか書いてない新聞だけでなく、「それっておかしくないか?僕はそうはおもわない!」と感じる新聞も読んだ方が、視野も広まると思うのだけれど・・・。

でも今回は、如何にも朝日新聞的論である。

「ハンセン病は今」世間の風 朝日新聞 2006年05月17日 夕刊

  「元患者たちが哀れに見える時には同情する人達が、ひとたび元患者が権利を主張し始めると『黙れ!』という。」
  • 国立療養所の入所者で管理しているタケノコ山に泥棒が入った。
  • 入所者:「それは入所者のものだから取ったらいかんよ。」
  • 泥 棒:「国立療養所は国民の税金でまかなわれている。ここは国の土地。そこで出来たものは俺たち国民のものだ。」
  • 国立療養所の入所者がホテルに宿泊しようとした。
  • 病歴を理由に宿泊を拒否された。
  • 当初は入所者たちに同情の声が集まった。
  • 謝罪にやってきたホテル側の真意を測りかねた入所者が謝罪を拒否。
  • 入所者自治会の電話は抗議で鳴りつづけた。
    • 「療養所が嫌ならかわってやる。俺はリストラされ、家族がいるのに生活保護ももらえない。」
    • 「民間企業が経営努力で納めた税金であなた方は生きている。俺たちの大変さが貴様らに判るか!」
    • 2001年の熊本地裁の勝訴で手にした「お金」への当てこすり。
    • 一見(?)不自由なさそうな生活へのねたみ
      ※ 自分が最下層になりたくない、誰かをより下の層に置いておきたい、という気持ちだと思う
  • 騒ぎに乗じてののしる手紙を送った人物が脅迫容疑で逮捕
  • 手紙の主は首都圏にする無職34歳男性。大卒歴
  • 「自分は仕事がなくふらふらして、社会の最下層。何も出来ない駄目な人間。」
  • 「それが辛かったので、心の中で相手を自分より下の層に置いてしまいたかった。」
入所者自治会報編集長:「今の社会の風潮なんでしょう。弱いところからより弱いところへと風当たりが強くなる。」

三者三論「次世代と愛国心」 朝日新聞 2006年05月19日 朝刊

「社会のメンバーを誰も排除しないための愛国、平等を目指して人々が幅広く連帯する愛国」 鈴木謙介

  • 近年経済格差の拡大が言われるが、愛国者なら同胞の貧困は放置できないはず
  • 「負け組」を排除や地方の排除をするか、同胞として捨てない道を選ぶか

「自信を失った人達が『国家』にすがっている。」 雨宮処凛

  • 強い日本を求めるのは弱い自分裏返し
  • 家庭や学校・職場では裏切られ(我儘が思い通りにならないだけ?)たが国家は新しい居場所を用意してくれそう
  • 行きづらい世の中で悲しい「希望」が『愛国』に向かっている。
  • 社会的に力を持つ人達がその流れに乗り、自分たちに都合のいい制度を作ろうとしている。
  • 尊敬できない教師から形式的な愛国心を押し付けられる子供たちは苛立ちのはけ口を苛めに求める。
    ※ 大人も一緒だ
  • 愛国心という新しい物差しは社会の異端者の排除にうってつけ。
  • より閉塞感は強まり荒廃は更に進む。

「歴史と足る事を知れ」 江川達也

  • 歴史を教える準備もなく国を愛する事を教えると。他人に依存したり、自分のエゴを増大したりする事に免罪符を与えてしまう。
  • 愛国教育と言っても、
      「日本人のノーベル賞受賞者は何人?」
      「荒川静香は良かったね」
      「尖閣列島は返していけない」
    といった短絡的なことしかいえないんじゃないか?

61年前は教育勅語の暗唱を強制されたようだけれど、教育基本法を改めると教育基本法の暗唱を強制されたりして・・・。

人は生まれもって不平等です。

福澤の
天は人の上に人を作らず、天は人の下に人を作らず
という言葉は、願望であって多くの人々を勇気付けるけれども、現実がそうではない事も皆さん承知だ。グッドルッキングな女の子とそうではない女の子とでは、周りの扱いが違うなんてことは皆ご存知の事だ。

倶楽部・サークル・自治会・町内会・学校・クラス・職場である種の権力をもつとほとんどの人は、天は人の上に人を作らず、天は人の下に人を作らずなんて考えていない事がよく判る。

でも「世の中そんなもんさ。」と受け入れを薦める人はどちらかというと不平等による何らかのメリットを享受している人達だ。だから「世の中そんなもんだよね。」と受け入れる事はないんじゃないか?

全ての生はこの世に役目が会って生まれてきたはず。無意味な生なんてない。不平等による何らかのメリットを享受している人達の思う通りに生きる事もない。

初出 May 20 2006
最終更新日 May 20 2006


 

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