先日、あるネットワークインタグレーターの社長さんとお会いする機会がありました。
その時、
「君はMCSEとかもっているようだけど、資格をとるのは趣味なのかい?」
と訊ねられました。僕のほうからMCSE取得者である事の話はしなかったのですが。(きっと経歴書を事前に見ていたのでしょう。また、どなたかから「このかたはMCSEですから・・・・」なんて聞いていたのかもしれません。)
私が取得しているMCPの数はNT4トラック・W2kトラックのMCSE認定にギリギリの数であり、このうち1つでもMCP試験に合格していないとNT4もしくはW2kトラックどちらかのMCSE認定に足りなくなります。しかも取得MCP科目の中にはNT4とW2kで共通の科目(TCP/IP on Windows NT4など)もあり、それぞれで6科目(NT4)と7科目(W2k)の合計ではありません。ということは、世間でも「MCSEです。」と名のっている技術者は少なくとも同程度のMCP試験に合格していると思われます。(MCP試験に一科目でも合格すればMCPです。MCSEになる為の科目はこちらを見ること。)
その社長さんは、Ciscoの技術者でもあり、従業員の中にはCCIE取得者の方もいらっしゃるようです。Ciscoには詳しい様子です。しかしMSの資格についてはその名称と存在はご存知のようですが、足りませんでしたね。
(もちろんその事を指摘はしませんでした。指摘しても嫌われることはあっても「へーすごいね!」って事にはならないでしょうと予想できましたから。)
従業員のかたなのか知人なのかわかりませんが、実務経験なしにテキスト勉強だけでMCSEを取得し、仕事の役には立たないという方の話をされてました。(MSの資格とCiscoの資格ではベクトルの方向が異なるのでこの社長さんの会社では役に立たなかったということかもしれません。)
僕は最初のNT4WKSの時には受験勉強をしました。MSUにも行き4週連続で4講座受講しました。費用は自前です。それ以降はMCP対策としての受験勉強はしていません。日々の情報収集として専門雑誌や書籍を読むことと、実機を用意し納得いくまで触ること、得た知識を実際のお仕事に反映すること、いわゆる実務と経験です。CCNAも
「MCPとかMCSEとかいったってTCP/IP知らないジャン。」
とMCPを見下すCisco系エンジニアがいてその人の部下としてCiscoルーターとCatalystスイッチを使用した大規模ネットワーク設計チームの議事録係を半年していたら試験対策・受験勉強せずに一発合格できました。これも実務と経験です。
資格は持っていないよりは持っている方がいいでしょう。特に未経験ならば資格を持っていないとどの程度の実力を持っているのかを測る方法がありませんから。MCP資格については僕の尊敬する横山先生がこのように書いているのでそれを読んでいただきましょう。
MCP取得者に対してMCPくらいで偉そぶるなよとかMCPなんて大した事ないじゃん!という方や風潮が世間の一部にあるのは事実です。何でそうなってしまったのでしょう?また、どのような方々がそのようなことを言っているのでしょう?
次へ→
-
資格について
-
このような方がMCPのレベルを下げている
-
このような方がMCPを見下している1