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 > これは変だよ  > 近頃の若者ときたら・・・


 

僕が誤解されやすい性格だって?今回はそれよりも、彼らの見る目のなさを嘆くよ・・・。

ぼくは、最近、できる奴には任せる事を目指している。それでも以前からの
 「自分でしてしまったほうが早く結果が出る」
なんて考えていた習性がなかなか抜けず、任せきれずつい口を出してしまう。そこでも今回の出張では、出来るだけ口を出さないように心がけた。なかなかうまくいかないけれどね。論理的に筋が通らないとか説明が抜けているっなんてことがなかなか我慢できない。

でこのときに、20代後半の若者二人が同行した。ここ最近お邪魔している組織の中ではしっかりしているほうである。そこで以前からその存在を認めていたのだが・・・。

言われなくても何をしたらよいか判っている(これだけれでも素晴らしいことだ!)、いわゆる仕事が出来るタイプだから積極的に行動するので、少々のことに注意をしてモチベーションを下げたり気分を害されるよりはと、いつもの僕よりは黙っていることにした。

人間誰しも慣れてくると言葉の省略が出てくる。そこであいまいさが大きくなり、どこかに障害が出てくる。で、僕は言葉の省略などのあいまいさが非論理性を生むので大嫌い!なのだが、こんかいは1/100に我慢して黙っていた。(あれで1/100とは、普段はどれだけ指摘・批判をするんだ?なんて思う人もいるだろうな。)

 「ここが間違っているよね。」
なんて指摘は、よっぽど嫌われたくなければしないほうがいいにきまっている。しかし、これがなかなかこれが出来ない。そして、言われた相手も自分に自信がある人ほど、自分の非を認めたがらない。間違いだとわかっても謝りたくない。今回の彼らもそうだし、もちろん僕もだ。そして間違いに対しての指摘は、それが論理的に正確であればあるほど、相手にとっては不愉快である。彼らにとってもそうだろう。
(「おまえよりもマネージメントできるもんね〜」なんて思っている人に「まだまだだね」なんていうのは宣戦布告に等しい。)

そこで、出張が終わってから、多少はミスしてもいいから、のびのび仕事してもらおうと、僕は一歩引くことにした。いちいち、
 「あーしたら、こーしたら」
をやめようと、
 「何も言わないから自分たちだけでやってごらん。」
にしてみた。

社会人になって3年から5年生のひとたちで、会社とか勤めている組織の中で出来る部類に振り分けられて人たちって、う〜ん、やっぱり勘違いしてしまうようなんだな。何でもわかった気になってしまう。的外れな意見や甘い判断をしていてもそれと気が付かない。よっぽどの天才でもない限りみんなドンぐりの背比べということがわからない。で、多少なめられてしまったようだ。

若いのに出来る奴はここからが違う。僕を一作業員としかみなせないようで、
 「天災さんはどうするんですか?」
ときた。人の心配はしなくてもいい。此方は行くも去るも常にリスクを考えて行動している。僕がサボっているのか働いているのかは、お客様やボスが決めること。もちろん彼らに見る目があることを期待はしたい。駄目なときにはそれなりの処遇を受けるだけのこと。(いられなくなるとかね・・・)ただ単純に、
 「仕事をしないなんて不公平じゃないか!?」
というわけではないのだ。

 「人が働いているのに何もしないのは腹が立つんですよ!」
なんて聞こえよがしに行っていたけれど、それならば、

  • 西日本から帰るときの物品送付の手配を気付いていたかな?
  • 「落ちるから持ちます。」なんてこちらの運び方があたかも不注意であるがごとく言っていたが、大丈夫な運び方も見せたぞ!
  • 今日は15分でキャプチャデータをXMLファイル化するはずが、君らはどれだけ時間がかかった?
  • その後、居室から実験室まで移動するのに何〜んであんなに時間がかかる?(ちんたら行動していて働く気があるの?)
  • こっちはとっくに着いて、送付品を開梱し終わっていたぞ!
  • 更に普段、僕がチーフを怒っているからといって、今日のお昼前の君らのチーフに対しての言い方はなめているぞ!失礼だ!
  • 良かれと思ってした事は判るけれど、ファイル名を変更したことは周知しないと判らない。テレパシーは使えないのだから。
もっとも、これら全てに彼らなりのそれなりの正当な理由が存在するのだろう。これを読んで
 「此方の事情も知りもしないで・・・!」
なんて憤るかもしれない。まぁ、そうだろう。だがそれこそお互い様なのだ。此方にも此方の事情がある。

彼らほど感情的になって訊く耳を持たなくなると、こちらも
 「それは誤解だよ・・・云々」
と言い難くなる。ITの仕事をしていて、普通の人たちよりも論理的な思考にさらされているはずなのに、僕も彼らも、感情が論理を押しのけている。感情をコントロールするのは難しい。また、それが人間でもある。STAR Trekのバルカン人ではないのだから。

僕は彼らの芽を摘みたくはないと考えた。彼らぐらい出来るようになっていると、多少の不行き届きを注意せず、のびのびと仕事をしてもらったほうが成果があがると考えた。そこで、
 「何も言わないから自分たちだけでやってごらん。」
といった。それをあたかも
 「こいつ、働かないぜ。俺たちだけにやらせる気だぜ!。サボりたいみたいだ」
とでも考えているような言動をとるとは、勘違いも甚だしいな。頭がいいバスだろうに?それとも、やっぱり感情が視野を狭くしているのかな?

いままで、この二ヶ月
 「君たちできるね!」
と認めてきたのにね。人から評価を受けるって素晴らしいことだと思わないのかな?。まったくなに考えてんだか・・・。やれやれ

今日の格言

4000年の昔から、エジプトのピラミッドにも遺されてきた言葉

まぁったく近頃の若者ときたら・・・


最終更新日 21 Oct 2004


 

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