おみそ
語源はどうやら「味噌っかす」から来ているらしい。
味噌っかす … 子供の遊びなどで、一人前に扱ってもらえない子供。みそっこ。
ガキの頃、鬼ごっこをする時に、誰かが連れてきた2〜3歳ぐらい年下の子は、まともに扱えなかったことを思い出して欲しい。タッチして鬼にするには簡単なのだが、それ以降、鬼が交代しなくなる。緊張感がなくなってゲームにならない。だからといってゲームに参加させないわけにも行かない。そこで、「おみそ」として認定して、本ゲームに於いては鬼になる事はないというルールのもと、鬼ごっこをするのである。「おみそ」と認定された子は、そんな論理もわからないから、鬼に追われた気分は満喫して喜んで逃げ回るのである。
鬼になる可能性のある主力の子供たちは、幾らタッチしても鬼になることはないお味噌を相手にはしない。その事が判ってくると「おみそ」も一人前を主張し始める場合もある。幾らそのように主張しても、年齢差や体格差があって、主力の子供たちにとって鬼ごっこが成立しないならば、その主張は受け入れられるものではない。
天災なんかは、二度タッチルールなんて考案した。主力の子供同士のタッチでも鬼を交代しない。後でも先でもいいから「おみそ」へのワンタッチを義務付けた。
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主力の子供同士のタッチが先 → 「おみそ」へのタッチが後、→ 「おみそ」のタッチ時点で先のタッチされた主力の子に鬼交代
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「おみそ」へのタッチが先 → 主力の子供同士のタッチが後 → 主力の子同士のタッチで鬼交代
いづれにしても「おみそ」が鬼になる事はないのだが、彼もクリアしないと鬼の交代にならないので真剣に追うようになる。「おみそ」が「主力」にするには足らないが「おみそ」にしては強力、という中途半端な時には
辛い。
「おみそ」の中には成長しても「鬼になる事はない」と「おみそ」を享受し続ける者もいる。この場合一人前を主張しない限り「おみそ」でもいいのだが、この手の人は一人前扱いを要求するところがすごいな!と思う。
お汁粉にイチゴ大福
今が4月という時期なのだろうか?、お汁粉にイチゴ大福を入れたように甘い考えの人がまわりに集まった。そしてなんか変な勘違いをしている。
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ビジネスマンの仕事には締め切りが無いと考えている
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出来なくても出来ますと言うと出来る人と認められる・発言力が増すと考えている
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自分よりスキルも経験も無い者が配属されると偉くなった気になる
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自分がやらなくても誰かが始末してくれると考えている
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結果は出さなくても頭が疲れれば成果があったはず、貢献したはずと思い込む
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やる!といった事をやらない、
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そしてやらなかった言い訳を述べる、言い訳があれば許されると思っているらしい。
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お昼抜きで働く事は偉い!
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問題や課題は定型でやってくる
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所属会社の上司や先輩でもない人から、社会人・ビジネスマンとしての哲学を聞かされるいわれは無い
などなど。どうして何処の会社もこんな半人前ばかりをよこすんだい?
良いことの場合は実名を出す
かつて某超有名ベンダー系人材派遣会社が自動変速伝達器と組んで、T中隊長の組織に送り込む人材を育成する、というプロジェクトを行った。
※ 現在は終了
一応はスタッフ登録はしているのだろうがIT経験はおろか社会人経験も無いプータローやフリーター等などに声をかけ、育成型派遣を計画した。
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素人同然の人材に対して一ヶ月でCCNAを取得させた。
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だからといって、過去問丸暗記という方法ではなく、知識として武装させる事に成功した
※ ここがK谷さんのいる会社と異なり流石!なところだ。
信じる・信じないがあるだろうから
実名を出す。そのときの卒業生が
後藤道武と
飯村久美である。講師をしたのが
若月さん。
※ 名前を聞いて納得しない人はきっと
モグリだ。
ネットワークの知識だけでなくいかにして自分の力で問題解決するか?という力を伝授したところがすごい!。安易に結果を求めるのではなく、ゴールに至るまでのプロセスも考えるようにさせた。ここが「教えて!君」のHO-さんと違うところだ。丸暗記でもCCNAは取れる。しかし一流になるには解決のプロセスも自分で考えられないと駄目なのだ。
この育成型派遣プロジェクト、講師の資質だけでなく本人の資質にも寄るところが大きく、成功例は一期生のみ。二期生は草々にクビ、三期生も8ヶ月で全員いなくなった。
講師の資質だけでなく本人の資質にも寄るところが大きいという事をT中隊長もお判りのようだが、唯一とは言えこの成功例があるので115Bに無茶な期待をしているのだろうな、きっと。
僕よりも若月講師の方が10倍は厳しかった(ハズ)
社会人になってから
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理屈を理解せず
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問題解決力を身に付けずに
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過去問丸暗記法だけでこなしてきた方に
(間違った知識解説のおまけ付きの)丁寧な口調の技術説明がどの程度効力があるのだろう。
ゼロということは無いだろうが、「やっと後輩が出来たから」と意気込んで説明する側も
社会人をやってきた方なので、丁寧な口調の技術説明を心がけていても結果は出ない。(しかも間違った知識解説のおまけ付きだ!)説明を受けた側は「問題も答えも、物事全て与えられるもの」と考えているかもしれないのに。説明を受けた側の人が成果物を見せにきても僕が
駄目だしするので余計混乱している。
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結果は心がけだけで決まるものではないぞ!
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前向きな気持ちの芽を摘むことはしたくはないけれどね^_^;
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どしてすぐ拗ねたり怒ったりのするのかね?論理的じゃないね。ということはエンジニアとしても二流か?
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なぜなら一流のエンジニアに近づけば近づくほど論理的になるからさ。
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論理は理屈。理屈抜きというのは、
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どんなにテクニカルスキルが有ってもエンジニアもどきの人の態度、
かもしくは
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相手が理解出来ない事を判っているから説明しないエンジニアの態度、
さ。
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僕らがXMLファイルと呼んでいるものは書式がXMLで有るだけで、僕らにとってはタグにはさまれた値を変えて利用する存在でしかないのに、
「あっ、XMLだから僕には理解不能!KGDに訊かなきゃ」
というのは思考停止状態。養老先生の言うバカの壁だよ。
基礎・土台を正確に水平に築かないと、軸は鉛直線にならない。設計とはかけ離れた曲がった家が建つ。
先日、T中隊長が僕について「この人は今の分隊長の中では一番厳しい人だから。」と言っていたのを聞いていた人もいる筈。以前より僕自身がその様に認めている。その僕より少なくても10倍は厳しい若月講師のいかにして自分の力で問題解決するか?をこなした人達は誰もが認めるエンジニアとなった。
そんな人達と自分達とを比較して「遜色ない!差はない!俺って偉い!」というレベルに達していると言い切れるだろうか?更にその回答を踏まえた上でまだ「お汁粉にイチゴ大福と羊羹を頂きたい」のだろうか?
おみそ扱いでいいの?
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間違った知識を指摘・訂正すると怒る
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間違った方法を指摘・訂正すると怒る
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間違った結果を指摘・訂正すると怒る
じゃ、「おみそ」として扱えば納得するのかな?
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間違った知識・方法を指摘・訂正しない
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業務遂行に必要な難しい知識も教えない(どうせ理解できないのだろうし)
その代わり、
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間違った知識・方法を指摘・訂正されるのは気分を害す、とか
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難しい知識を覚えるのは面倒、など
と考えている方・言い訳をして逃げる方に割り当てるお仕事は無い。
鬼ごっこの「おみそ」と同様、鬼になる事はないが一人前扱いもされない。あてにならない人材に割り当てるお仕事は無い。
最終更新日:01 May 2005