今日の恭麿
HIEDA NET Corpration
 > これは変だよ  > PCIは設定がいらない!


 
2月1日うそ。どようび。日曜日も対応し始めたことをこの時知る。

NEC PC-98のLAN manager DOS Clientネットワークの問題を、NECパソコンインフォメーションセンターに質問する。NECのPC型番を伝えてもこのネットワークカードがわからないらしい。ドライバのメモリ設定の確認とかIRQとか言っている。16bitのカードではないのだ。PCIのカードなのだ。設定するところは無い。ついにはOEM供給元のIntelに設定項目の確認をするようにという宿題になる。NECホームエレクトロニクスは自分のところで扱っている製品を知らない。

次の月曜日

早速、Intelホットラインに電話する。僕はいつも簡単に答えられない難しい質問をするらしい。ブラックリストに載っているらしく知識のある方が出てくる。以前にも対応していただいた方だ。亀井さんという。当然のごとく「PCIは設定項目を無くしP&Pをハードウェアにするために策定されたもので、16bitカードのようなIRQやメモリなどの設定は有りません。」と言う。当然だ。さすがPCIの本家だけあって説得力がある。ついでにE100BをPC-98で使用した場合、メモリマップ上でコンフリクトがおきるのではないかということを訊いた。マニュアルにも書かれてなく、DOSのMSDコマンドでも判らないことがあるのではと。

例えば、PC-9801-55/PC-9801-109 SCSIボード(サードパーティーの互換ボードでも)のメモリ設定に次の候補がある。

(1) D400 (2) D600 (3) DC00 (4) DE00

NEC PC-98ではD800-DBFFをグラフィックが占有している。D400・D600でもネットワークがつながるが、Windows3.1のファイルマネージャーにネットワークの接続メニューが出てこない。ネットワーク関係のドライバが読み込まれないのだ。DC00・DE00ならばうまくいく。このことはマニュアルには書かれていないし、MSDコマンドでもメモリマップ表示で確認できない。

別の例では、他のNEC PC-9800シリーズではどうなのか知らないが、Xa12とE100BをDOS LAN manager Clientで使うとき、E100Bのドライバ N100B.DOS のバージョンが以前のものでないとNT Serverに繋がらないというもの。現在E100Bは販売終息で後継のE100+になっていてこれに添付されているものは、v3.08だ。他にV3.05とv1.25と持っているが、v1.25でのみ接続が出来ることを確認している。

このようなことがNEC PC-9821Xa12とIntel E100B(NECでもOEM供給を受けていてPC-9821X-B06とかPK-UG-X006いう番号がついている。現在は取り扱っていないがNECのwebで確認できる。)の組み合わせにもあるのではないか。一般公開していないがどこかに情報があるのではないかと思う。残念ながらわからないと言う。でも両方の製品ともヒット商品だから組み合わせの事例は僕の他にもあると思うが。

ただ法人でPC-9821Xa12を購入した場合、NEC系か独立でもNECの一次店だろうと思われ、その場合、Cバス(つまり16bitバス)の4560系のカードを同時に販売しているだろう。すると、Xa12とE100Bの組み合わせは案外個人ユーザーかSOHOの一部なのかもしれない。そこで拠点で責任を持つことが無く障害報告にならないのかも。

更に次の日2月3日

NECパソコンインフォメーションセンターに電話をする。応対態度の悪いこと。「ここに質問してくるユーザーはすべて馬鹿だ。」と言わんばかり。確かにパソコン人口が増えたからスキルのとても低いユーザーが程度の低い質問や言葉にならない不満をぶつけてくるだろう。だがこんなサポート部門の応対態度が、NEC製品のリピーターになるかならないかをユーザーが判断しやすいところなのに。そこで「フリーダイアルで繋がる前の悪名高いインフォメーションセンターの態度みたいだね。」と言った。繋がりやすくなったら応対も丁寧になったのに。

まずは先日の宿題を報告しようと申し出る。先日の担当者の名前を聞いてきた。聞いていない事を伝えると非難するように「聞いていないんですか。」と言ってきた。少し沈黙した。すると「すいません。」と謝ってきた。自分の態度に気付いたのだろう。Intelで聞いたことをそのまま伝えた。さてNECではどうなのだろう。

NEC PC-98のLAN manager DOS Clientネットワークの問題は、NECパソコンインフォメーションセンターでは、P&P OSとNON P&P OSとの混在では、「PCIセットアップディスク」設定を「固定」にしてみたらと言ってきた。NO P&P OSでは「固定」にするものらしい。しかし、PC-9821Xa12はWindows3.1プリインストールモデルである。デフォルトでここの設定は「自動」だったはず。納得できない。特にプリインストールのWindows3.1で擬似P&Pを実現していたモデルだ。そこを指摘すると、Windows95や98のシステムのプロパティ(つまりマイコンピュータのプロパティ)でハードデバイスを「固定」設定するのだそうだ。Xa12でWindos98や95のみを使用するときには「自動設定」で良い。だがこの「方法」も眉唾だ。AT互換機ではWindows NT・Windows98・Windows3.1(MS−DOS)のトリプル環境でそんな設定をしなくてもうまくいっているのだ。98のシステムプロパティでなにかを変更してもNTのシステムプロパティの設定に影響が出ることは無い。これをNEC PC-98固有の仕様とするには説得力が無い。

上記の方法で「設定が勝手に変わる」という現象は無くなったが、「ネットワークにつながらない。」という現象は残った。そこで残るのが「マニュアルには書いていないがメモリマップ上でデバイスがコンフリクトしているのではないか。」という疑い。これについては本当に知らないのか調べるのが億劫なのか「わからない」と言う。それなりの事業所に訊ねることもしない。「LANMANもNT ServerのCDにあるものでしょう。だからNECではサポートしません。」と言う。「確かにNT Serverも持ってはいるが、MSからのOEMであるNEC版のマルチベンダDOS Clientも持っている。」というと、「DOS Clientは販売店サポートであって個人相手のインフォメーションセンターではサポートしません。NT ServerもNEC-98添付のものならば購入した販売店サポートです。」ときた。分業していることは責めるところは無いけれど、添付マニュアルにはパソコンインフォメーションセンターについて連絡先が載っているじゃないか。それなのに門前払い同様の態度は納得いかないぞ。

更に次の日

AT互換機ならば繋がると思っていたが、今日は繋がらない。LANMANの再インストールをしても駄目。別の用事でドメインコントローラーをリブートしたら繋がった。「有れっ?」と思ってPC-98を試す。繋がる。何回かトライしているうちにまた繋がらなくなる。AT互換機もPC-98も双方ともだ。ドメインコントローラーをリブートすると一発で繋がる。またしばらくすると繋がらない。ログオンしたままログオフしないと切断はされないが、ログオフするともうログオンできない。NEC PC-98では頻繁に起きていたことがAT互換機でも起きるようになった。最近ドメインコントローラーにしたことは、SP4の導入だ。これはセキュリティデーターベースをいじる。この姓かも。確証は無い。また、以前から起きているPC-98については別の理由もあるかも。



初出 FEB 1999
最終更新日 05 JAN 2005



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