中隊の略称がロゴとして書かれている名刺が一部の方々に出回っている。現時点で関わっている業務内容ではまず名刺を配る状況が無い僕には必要の無いものではあるが、同様に「まず名刺を配る事は無いであろう」と思われる方が貰っている事実に遭遇したので、「コレはいったいどうしてだろう?」と素朴な疑問をもった。
7月以降、中隊にはいわゆる「出来る奴」が補充メンバーとして増強された。連隊の工事部隊として活動してきた四つの部隊の方々である。
6月以前からのメンバーは、様々な契約形態で来ている。四つの工事部隊とは関係なく、様々な企業から来ている。その所属会社との契約が「ここの仕事ありき」の契約できている方も多い。派遣社員や業務委託契約の個人事業主などである。中には所属会社との契約が労働契約でいわゆる「正社員」であるにもかかわらず「ここの仕事ありき」の契約できている方もいる。「ここの仕事ありき」の契約できている方は、「ここの仕事を契約解除」されると同時に「失業者」となる。
で、6月以前のメンバーで、名刺を貰っている方と貰っていない方といる事実がある。貰っている方は組織外の人とお会いする仕事をしている方もいる。しかし、僕と変わりない程度に比較的組織外の方と会うことの無い仕事の方もいる。中には貰ったとたんに辞めてしまった方もいる。突然辞めたのではなく事前に辞める意志を伝えていただろうから、「まず対外的に配る必要の無いこと」が明らかな人にも配布していたことになる。名刺を貰っている人といない人とでてくると、その違いが説明されない限り、
「自分の働き方は、名刺を貰った人と比べて認められていない?」
「今後、小隊構成変更・分隊構成変更など組織変更があったときでも、仕事上で組織外の人に名刺配布をすることを必要とする仕事につくかもしれない可能性を考慮されていない?」
※ 現時点で関わっている業務内容ではまず名刺を配る状況が無くても、しばらくここで仕事をしつづけるのならば、その状況が変わる可能性ってあるだろう?
なんてオバカなことを考えモチベーションも下がってくる。こうなると自己ディベートをしても理解しがたい。そのうち恐ろしい推測をするようになる。
「もしかして、7月以降にきた方々がそこそこココの仕事に慣れると、6月以前のメンバーで名刺を貰っていない方は近いうちに契約解除?」
という推測である。もし、そうだ、とすると前記二つの疑問にも説明がつく。更に、更に、モチベーションが下がってくる。
※ しばらくここで仕事をしつづける、という前提・仮定条件が無ければ、名刺を配布する必要が無いですから。
6月以前のメンバーで名刺を貰っていない方でも同様のことを考えていた方は僕のほかにも数人いて、
「自分から訊くと薮蛇が怖いので、天災さんから訊いてみていただけますか?」
という声があり、それでは、ということで直属のO小隊長に質問してみた。
※ なんか最近、このように矢面になる事を頼まれることが多い。頼りにされるということは嬉しいが、リスクも大きいと思う。交渉相手に勘違いされやすいし。
「もしかして、7月以降にきた方々がそこそこココの仕事に慣れると、6月以前のメンバーで名刺を貰っていない方は近いうちに契約解除でしょうか?」
回答は、
「どのような理由で名刺をもらえる人ともらえない人が決まったのか知りません。ただしばらくはコアメンバーの契約解除ということは無いですよ。」
という。しかし、僕は自分がそのコアメンバーに含まれているかどうかさえも知らされていない。そのことも尋ねると、それは言えないと言う事であった。う〜む。
「名刺が欲しいというのではなく、契約解除を考えているかどうかを知りたい。もし、そんなことを考えていないとしても、今回の説明の無い名刺配布をしていることでこのような憶測を呼んでいる。契約解除の対象なのかどうか不安を持っているメンバーも数人いる。この不安はモチベーションを下げ、業務成果物にも影響する。このような方法はよくない。何らかの説明をしていただけないだろうか?」
というお願いはしておいた。まだ回答は無い。
別な経路でも質問をしてみた。そちらからは中途半端な回答が来た。
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コアメンバーでも名刺を配布していない方もいる
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コアメンバーでなくても対外的な仕事をしている方には、名刺を持たせている
というもの。どこが中途半端というと、
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このお話はコアメンバーであることを前提とした回答でる
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自分がそのコアメンバーに含まれているかどうかの説明が無い
点である。コアメンバーで無いとすると、
「6月以前のメンバーで名刺を貰っていない方は近いうちに契約解除でしょうか?」
という不安は未だ消えずである。
組織の大小を問わず、人を雇っているとか、管理職であるなどの立場の方は、メンバーをいたずらに不安がらせてはいけない。今回の「説明の無い名刺配布」は方法としてまずい。不安を持っている「名刺を配布されなかったメンバー」に対して説明があると有難い。そのような説明がないこと自体、どなたが音頭を取ったのかわからぬが失策である。
繰り返す。「ここの仕事ありき」の契約できている方は、「ここの仕事を契約解除」されると同時に「失業者」となる。死活問題なのである。
牛の検査といっしょで、「そのような声が聞こえていない。」 からといって、「そのような声が無い。」という事ではないのだ。
※ N君、君の言った「死活問題」と言う語を使用させてもらったよ。
最近、偉い人たちは仕事の忙しさにかまけて、組織マネージメントをおざなりにしていませんか?
May 08 2005 追記:名刺の別の意味を見つけた人がいる
これについては別のドキュメントに記述した。
最終更新日 18 SEP 2004