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やっぱり人類のために書き残しておかなきゃならないってことがあるんだ。

Episode 1

以前に書いた懸念が現実となる。ついに、生後20ヶ月以内の牛は、BSE感染が判別しにくいということで検査対象からはずし、全頭検査を止めるという事である。

こうなると、
 「20ヶ月未満の牛にBSEはいませんから。」
というようになるのだろうな。そして、アメリカからの輸入牛肉のほとんどが20ヶ月未満で埋め尽くされることだろうね。ただただ、20ヶ月以内の牛を検査していないだけで、BSE感染を発見しなくなっただけというのにね。

Episode 2

かつて、プロ向け楽器レンタル・セットアップ事業では日本で最大手の企業に勤めていたことがある。二番目の企業ではあたりまえにしていた、

  • 電源の位相を合わせる
  • 機器のシャーシをアースに落とす
  • エレキギターやエレキベース・電子キーボードなどで使用するシールドケーブルに低容量・低ノイズのケーブルを使用する。
という基本事項を、最大手の企業ではしていなかったんだね。そこで、上記三項目を提案したのだが、
  • お客からのクレームは来ていない
という理由で、なかなか認められなかった。

耳のいいミュージシャンは、
 「あっ、これじゃ使えない!」
と使用していないのを、現場のセットアップスタッフは誰も耳を傾けていなかっただけなんだけれどね。当然お客様の声は、技術開発にも社長にも届かない。

僕は、15年ほど前のレコード大賞の仕事で、TBSのステージスタッフから渡された楽器レンタル最大手企業所有のケーブルを受け取ったギタリスト鮎川ギタリスト山岸が、ちょっと音を出して「使えない」といってボウヤに自分愛用のケーブルを取りに行かせたのを見ていた。そこで思った、
 「コリャいかん」
と。村松さんならばこの意味をわかってくれるだろうが、当時直属の上長であるM木君にはこれがわからなかったんだね。シールドケーブル一本で音が変わるって事が。

たしかM木君はエレキベースを弾けるといっていたが、耳はたいしたことないらしい。その程度のノイズケーブルで十分と思っていたのだから。僕には、愛器のFender StratocasterMarshallTwin Reverbに当該ケーブルで繋いだときに音のメリハリ・ラウドさ・ノイズの大小がすぐ判ったけれどね。本来ミュージシャンもやっているのならば耳はいいはずだよ。


※ 全然、別の話だが、当時の(もしかしたら今も)TBSのステージ音響スタッフ(TAMCOとその協力会社)は、複数機器のシャーシアースがループになった場合のノイズの取り方を知らなかった。誰も「ジー」ノイズ(ハム音)を取れないので、僕が「アースカット(XLRの1番ピンを開閉)出来るダイレクトボックスを持ってきな!」と言って解決してあげた。100人からの人間がステージの周りにいるのに、誰もそのノイズの取り方を知らなかったんだ。当時のサンリース企画TBS担当は「あの人たちの仕事なので僕らはやらない。」と言っていたが、あなたが
  • 当該ノイズを消す方法(つまりはノイズがなぜ出ているのかと言う理屈)を知らない
  • 時間との勝負のTV番組なのにもかかわらず、縦割り意識で解決する気が無い、
ということだろう? シンセサイザーや電子オルガン・電子ピアノなどの音を束ねるキーボードミキサーの出力とPA取り込みのダイレクトボックスとの間で発生した障害なのだから、双方の責任分解点上で発生した障害であり、「俺たちの仕事範囲ではない」と言う判断は間違っているんだけれどね。シャーシ電位の電位差で発生しているノイズなのだから「これがノイズを出している」と人間に知覚されている機器に原因があるとは限らないんだ。

で、「アンプにつないで音が出れば良い!今までのものでも使用できるではないか!」という周りの反対もあったのだが、低容量で低ノイズのケーブル(なんとビデオケーブルに使用しても一目で画像が良くなるって代物だ!)を設計しケーブル会社に特注で作らせ購入し、音にうるさいと思われる仕事で使用してみようと考えた。購入価格は今まで使用していたものより1.5倍高くなったけれどね。
※ 質から言うと4倍程度高くなってもおかしくないケーブルである。業者さんを説得して安くはしてもらったが、それよりも以前から使用しているノイズケーブルの購入価格がその質と比べて高かったのがまず間違いである。
※ このとき提供価格でお世話になった山下さん、どうもありがとう。

そのときに選んだコンサートが、当時よみうりランドで毎年夏に行われていたレゲエ・スプラッシュである。僕は電気電子回路が判るという事で楽器メンテナンススタッフとして立ち会っていた。同じ会社の楽器セットアップスタッフの一人が、
 「ガイジンがハ〜イ、コワレテルーとか言っているぜ。」
と知らせてきた。(壊れている?)こりゃイカンと思い、そのガイジンミュージシャンのところに行くと、

 High Quality!
と言っていた。流石である。

この一件で少〜し発言力が強くなった。15年程前の出来事である。

最終更新日 18 SEP 2004


 

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