準ビンテージ
1976年前半もの(プレートシリアル)のStratocasterを所有している。入手した時には新品だった。同時期のギターはまだビンテージとは呼ばれていないものの、中古取引では新品時より価格が高く取引されている。1974年ものから以前のものはビンテージとは呼ばれ、程度によるが60万円以上で取引されている。
ギターは飾っとくモノではなく、演奏する・弾くモノなので、僕は(今現在は)60万とか出す気が無いので、買うならば1975年〜1976年ものを探す事にしている。しかし、ビンテージ屋では、1974年もの以前しか見かけないし、中古屋では1977以降のものしか見かけない。なかなか1975〜1976年ものを見かけない。
※ こんなページも用意した。
修理中
1976年ものは2本半所有している。
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黒ボディー・ローズウッド指板・3プライ白ピックガード・白プラスチックパーツ・プレートシリアル
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白ボディー・ローズウッド指板・3プライ黒ピックガード・白プラスチックパーツ・プレートシリアル
※ 自分で白ピックガードに交換。もちろんもとの黒パーツは残してある。
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ヘッドシリアルなローズウッド指板ネック(純正ボディなし)
※ Fender JAPANの白ボディに取り付け。弾き易い!音も良い!ネックで音は変わるもんだ
でこの白いStratocasterは、ネックが逆ゾリしているが矯正が効かない。トラスロッドがどちら方向にも空回りである。そこでトラスロッド交換を前提に修理に出している。
純正パーツが無い
山野楽器がFenderの総代理店をしている。この山野楽器でさえ純正のトラスロッドが入手できないという。Fender USAが出さないのだという。トラスロッドだけでなく修理用のリプレイスメントネックまで出さないという。まぁ、コピーモデルにネックだけ交換して
「俺のギターはFenderさ!」
という人達がいるからこうなったらしい。
しかし、FenderのギターはGibsonと異なり、壊れたら交換出来る、が売り文句だったはず。Fender USAのサイトでも「保障期間は一年だからね」というpdfも公開しているのだが、合衆国国内だけの対応らしい。
だからと言ってミリを使用する気になら無い
リペア工房ではT字型のトラスロッドを提案してきた。機能だけならばこれで良い。しかし、通常インチパーツのFender USAなのにミリパーツを付けたくないな。
という事で新品のFender Mexico 70'sを買った。(当然、ホワイトボディ・ローズ指板ネック)このネックをつぶしてインチのトラスロッドを抜く予定。
いきなり交換せずに状態を確認しよう
Stratocasterのトラスロッドは以下の図のようにネックに仕込まれている。たわませて仕込んであるので弦も張らず、調整もしていない状態では赤矢印方向に力がかかり逆ゾリとなる。
※ 金属の棒であるトラスロッドはまっすぐに戻ろうとする。その力が木で出来ているネックを反らせる。
※ で、何でこのような力をかけるかというと、弦を張るとその張力で順ゾリ方向に力がかかるからだ。弦の張力と金属棒の反発がバランスすれば、真直ぐなネックとなる。
でロッドが空回りしている、ということは、
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ブレットナットがサビなどでロッドに固着し、
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ネック反対側にあるロッドエンドとロッドが外れた
※ 当時のStratocasterはロッドエンドとロッドは硬く締め込んであるだけ
と推測する。もちろん、
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ブレットナットがサビなどでロッドに固着し、
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ネック反対側にあるロッドエンドとロッド部分でロッドが折れた
も考えられる。この場合はロッド交換必須。
そこでリペア工房に現状把握として
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ネック反対側にあるロッドエンドとロッドが外れた、のか
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ネック反対側にあるロッドエンドとロッド部分でロッドが折れた、のか
確認を依頼した。
部分的で済むのか、全部か、の違いだけで、スカンクストライプ(ネック製作時にロッドを仕込んだ後、ローズウッドなどで埋めた痕)は削り取る覚悟はしている。ただ、現在のロッドが使用できる場合に、
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ロッド交換をしなくて良い
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Fender Mexicoのネックをつぶさなくて良い
という事になる。
多分下図のように、ロッドエンドとロッドが外れているハズだ。(折れでないことを祈る。)
※ ロッドはしならせて仕込まれているから、ロッドエンドナットから外れると、伸びようとする力によってナットの穴位置とずれてしまうはずだ。
そして、ロッドエンドとロッドが外れているのが確認できたら、ヘッド側へロッドを少し抜き、ブレットナットとロッドを万力やクランプで押さえて、固着しているブレットナットを外す。
ロッドはしなっているので、ナットエンドが外れている時には下図のように赤矢印方向に力をかけないと、ロッドエンドのナットに収まらない。
トラスロッドとロッドエンドナットが外れていると推測する理由
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ネックが逆ゾリであった
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順ゾリ方向に調整するには、トラスロッドを緩める方向に回す(反時計方向)
※ トラスロッドのしなり具合を変えるとネックにかかる力が変わり、反りの程度が調整できる。
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普通回しきると、ブレットナットとトラスロッドが外れる。
※ ブレットナットとトラスロッドが緩むと、トラスロッドのしなり具合は変えられない。この時点でもう駄目。
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しかし、ブレットナットとトラスロッドが固着していた場合、トラスロッドとロッドエンドナットが緩む。
※ トラスロッドとロッドエンドナットが緩んでも、トラスロッドのしなり具合は変えられない。この時点でもう駄目。
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ネックの反り具合が変わらないから、ただただ反時計方向に回す。
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そのうち、トラスロッドとロッドエンドナットが外れる。後は両方向に空回りするだけ。
現症状から見て、この推測が成立つ。
もし、トラスロッドがどこかで折れていたら・・・
ネックエンドだけでなくヘッドまでのスカンクストライプを全部取り去り、ロッドを交換する事になる。そのためにFender Mexico 70'sを購入したけれど、やっぱもったいないよね。で、こうした・・・
おめでとうございます!
商品「☆Fender USA スキャロップ ネック 21F ストラト」を落札しました。
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おいてください。
商品:☆Fender USA スキャロップ ネック 21F ストラト
オークションID:
終了日時:4月 8日 22時 3分
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希望数量:1
落札数量:1
落札単価:30,000 円
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支払い方法や商品の受け取り方法については、出品者からの連絡をお待ちくだ
さい。
僕は、リッチーもイングウェイも好きだが、どうもこのスキャロップという指板加工は好かぬ。これはギターを壊す事になるとおもう。どうせ壊れているネックなのだから、トラスロッド抜かせてもらおう。1979年から1981年モノかぁ・・・。
既存トラスロッドを流用可能な場合(ロッドエンドナットの外れ)でも、ネック裏のスカンクストライプ、を全て取る事にした。そのほうが作業性も上がるだろう。
トラスロッド折れの場合は交換。既存トラスロッドを取り出した当初は折れや切れが無くても、固着したブレットナットを取ろうとして折れるかも知れぬ。この場合もトラスロッド交換。こうなるとスカンクストライプ全摘である。
ということで、スカンクは全部取る事にした。
メールが来た。
> ・ロッドをダメもとでぬいてみた。
> ・もう一度慎重にいれたところ、効きが確認出来た。
> ・元のビュレットを抜く際に開ける小さなネジ穴を裏側に空け、
> 補強の芋ネジをかました。
メイプルに穴を開けたとも取れる文章。演奏時に親指のあたる部分に穴を開けたのかな?まさか・・・。で再確認のメールを出すと次の返事が来た。
> スカンクストライプを粉砕する前に、まず、トラスロッドを抜き、
> エンド側の丸いパーツ部分に最小限小さなネジ穴を、
> ロッドとのネジ方向上下左右かみ合わせる為に、
> (粉砕〜取り出しを了解いただけているので)空け、
> もう一度かみ合わせてみたら効きが確認出来た、
どうやら以下のようなことを工房でしたらしい。
1.スカンクストライプを壊す前にロッドを抜いてもらった。
2.スカンクストライプ粉砕。ロッドエンドナットの取り外し。
3.そしてロッドエンドナットに垂直方向と横方向の二点からねじ穴を開けた。
4.トラスロッドをトラスロッドエンドナットにねじ込んでから、エンドナットに対して垂直と水平の2方向からねじで押さえた。
ネックの裏から見た図。これはネックの横方向からねじ止め
ネックの横からの断面図。これはネックの裏からねじ止め
5.ロッドエンドナットとトラスロッドのネックへの再組み込み
しかし、
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「ネックバックの再塗装の必要か無くなった。」ともあるので、
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スカンクストライプを粉砕していない模様。
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となると、青矢印の横方向のねじ止めはどのようにして行ったのだろう?
多分、
赤方向のみのねじ止めのみ、と憶測する。それならば、
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一切スカンク削除しなくても
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(ネック裏に埋まっている円柱状の)ロッドエンドナットを取り出さなくても
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穴あけ・ねじ止めは可能だ。
ロッドエンドナットに穴を開けて、ねじ込んだトラスロッドがもう二度と動かないようにイモネジで止める、という方法は目からウロコの素晴らしい方法だ。しかしいくら素晴らしい方法でも、事前に
「こんな方法もありますが・・・」
という断りが無かった。つまり、持ち主・お客様に無断でエンドナットに穴を開けたということなのだ。これっておかしくないか?
トラスロッドをトラスロッドエンドナットにねじ込んでから
横方向のイモネジを止めたということは、
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スカンクストライプをほとんど粉砕していないとトラスロッドとナットをネックに再仕込みできない
しかし、
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ボディのポケットに隠れるネックサイドの部分をネックの横方向からメイプル貫通で穴を開けた
なんて
とんでもない事すると
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トラスロッドエンドナットを取り出さずに
横方向のイモネジを止められる
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スカンクストライプをほとんど粉砕していないという話に矛盾しない
になる。次の図のような45゜の角度の穴開けは素人が考えるほど簡単ではない。ロッドエンドナットは円柱状であり、曲面は垂直穴でもむずかしいのだ。
しかし、言ったつもりの言葉足らずとか、論理的でまともに正しい日本語で状況を説明できる人っていないのかな?僕を始めほとんどの人ってテレパシー使えないんだけれどね。
メイプルに穴を開けてないんだろうね?全く判らないぜ!
03/24に回答があり既に知っていた事だけれど記録して無かったのでここに記す。
#2526 ブレット型 インチに合うトラスロッドを質問したら、
お問い合わせありがとうございます。
申し訳ございませんがインチナットを使用するトラスロッドは扱っておりません。
ということである。
楽器店経由で工房からの回答がきた。このページは当事者だけでなく、大手生保会社と大手通信会社と大手IT会社と大手レコード会社と大手楽器レンタル会社と弱小芸能プロダクション数社と一部弱小出版社も注目のページなので、一応、経過報告として記述しておこう。
> そもそも、スカンク粉砕ロッド取り出しが前提でしたので・・・
> @ロッドエンドのブラス丸棒に小さな穴(HPの図だと赤の矢印です〉を開けそこに
> タップ(ネジ溝)を立ててネジを噛ませて抜き取りました。
> 〈ロッド事態(自体のミスか?)は少しだけビュレット側に抜いた状態です。〉
> A予定ではここでスカンクを粉砕してロッドを取り出しですが、はずしたロッドエン
> ドのブラス丸棒を確認した所、ネジ溝(ロッドと丸棒の繋がる箇所)が弱っていて強
> く回すと空回りしていましたが、それなりにネジ溝が残っていたので、ネジ溝部のク
> リーニング後にネックに戻しロッド本体とネジ込み合わせたのち、取り外し時の穴に
> イモネジを入れて補強した所、通常程度の強度が得られました。
> それにより、噛んでしまっていて取り外しできなかったビュレットも外す事が出来ま
> した。弦を張って確認した所ロッドとしての効きは通常程度回復出来ていたので、
> ロッドは現状までにしておいてネック逆そり&フレットの修正をオススメ致しまし
> た。
>
(中略)
>
> HPの内容に対するご返答としては・・・
> ネックに加工は(青の矢印)はしていません。ロッドエンドは取り外した上で修正を
> しました(取り外しの途中の段階にて〉。
> となります。
ということなので、やはり予想通り、エンドナットへのねじ止めは底辺からの一方向であった。メイプルに穴が開かなかったことでホッとした。これで、
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エンドナットのねじ山が舐めているとのこと、
-
それでイモネジ止めが有効である事
が理解できた。どうやら、
> > エンド側の丸いパーツ部分に最小限小さなネジ穴を、
> > ロッドとのネジ方向上下左右かみ合わせる為に、
という部分で、
伝言ゲーム状態があったようである。まあ、生活可能レベルな日本語であって、論理的に人に伝える日本語ではない。世間の平均的日本語レベルってこの程度だろうか?
> スカンクストライプを粉砕する前に、まず、トラスロッドを抜き、
> エンド側の丸いパーツ部分に最小限小さなネジ穴を、
> ロッドとのネジ方向上下左右かみ合わせる為に、
> (粉砕〜取り出しを了解いただけているので)空け、
> もう一度かみ合わせてみたら効きが確認出来た、
というメールは、
> スカンクストライプを粉砕する前に、まず、トラスロッドを抜き、
> (粉砕〜取り出しを了解いただけているので)
> ロッドとのネジ方向上下左右かみ合わせる為に、
> エンド側の丸いパーツ部分に最小限小さなネジ穴を空け、
> もう一度かみ合わせてみたら効きが確認出来た、
と書けば話は通じ、しかも、
> ロッドとのネジ方向上下左右
ではなく、
> ロッドとのネジ方向上下
であった。
ただ、パーツ取り用のスキャロップ加工したネックを用意している。そのネックのエンドナットを使用する方法もあったのでは?なんて考えている。エンドナット交換とイモネジ固定とどちらの方が有効なのか、判断材料がないのでこちらからは決められないが、工房の方では、エンドナット交換とイモネジ固定とではどちらを推奨するのだろうか?
それはさておき、結果オーライなのでホジくりかえしはしたくないが、今後のことを考えると、「神経質なお客」になっておこうかな?と思う。
> そもそも、スカンク粉砕ロッド取り出しが前提でしたので・・・
と工房からのメールにある。その通り、
「スカンク粉砕」は覚悟した。しかし、結果オーライトは言え、
エンドナット(ブラス丸棒)に穴開けていいとは一言も言った覚えは無く、これは実施する前に
「こんな方法を試したいが・・・」
と所有者に確認すべき事項だと思う。
スカンク粉砕は
エンドナット加工とイコールではない。結果オーライだったものの、ネックサイドのメイプルならば
「穴あけ問題外」である。今後はこのような
「確認無き作業」は
No thank youである。
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フレットすり合わせ
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神経質?
初出 Apr 08 2006
最終更新日 May 04 2006
Hard Rock Band METAL
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Harftone考
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