TOP  |  Hard Rock Band  |  New Song  |  Equipment  |  Harf Tone  |  Large Head  |  F-KEY  |  Sp Box  |  Neck Scale  |  Link・BBS

Large Head考

新生FenderのLarge Headはかっこ悪い!

FenderFenderのコピーを作っている。それでいいのか?なんてStrato-crazyのご主人が言っていたが、本物の価格高騰でなかなか本物を購入し難い。Custom Shopものはそれなりに本物に近いが価格が高い!大体、Custom Shopレギュラーラインと二通り用意して、昔ながらなら昔より高価、普及品は昔よりダサ、というのはどうもいただけない。

以下は首の長い順に、左 → 右 で並べてみた

1976年前期 660057
1976年前期のヘッド
1976年前期 717994
1976年前期のヘッド
1976年後期 7682515
1976年後期のヘッド
1979年 S994580
1979年ヘッド
1984-86年代 E688853
1984-86年代Fender Japanのヘッド
2002年 MZ0210008
2002年製 Fender USAのヘッド
2005年後期 MZ5130672
2005後期Fender USAのヘッド
ST-62 Q026636(参考)
参考 2004年Fender Japan ST-62 スモールヘッド

ナットから6弦ペグまでのヘッドの形がこんなに異なる。現行Fenderのものが最もかっこ悪い!正直削りたい。

本当に、レギュラーラインシリーズ品(Classicの70'sやAmerican Vintageの70's)はとても本物のFender Stratocasterからは遠い。例えばこのMEXのヘッド。ズングリである。多分、Smallヘッドと木在庫が共通なのだろう。マシンヘッド側、ナットから6弦ペグまでの距離が短く、ざぐりの形も悪い。ナットと6弦ペグの間にある突き出しの形がオリジナルより大きいのだ。

で実測してみた。

ナットから6弦ポスト中心までの距離
1976前期(黒)
40mm
1976前期(白)
40mm
1976後期
40mm
FJ 1984-86
40mm
2005 MEX
38mm
やっぱり、現行品は短い!
※ 38mmって1.5インチだから、インチサイズだってか?

また、ペグ側の傾斜角度がきつい。ゆえに、ナットからヘッドのトップまでの距離が短いのである。これはMEXものの特徴ではなく、最近発売されたUSA 70's(日本市場向けというのは本当か?fender.comのサイトでも載っているぞ!)でも同様なのだ。とてもかっこ悪い。
※ 彼らのHomepageの絵では判りにくいけれどね。

なぜに「Smallヘッドと木在庫が共通」と考えたかというと、リットーミュージック刊の「Fender Stratcaster」やエイムックの「一冊丸ごとストラトキャスター」などで、Smallヘッドの形状を見ると、

  • マシンヘッド側、ナットから6弦ペグまでの距離が短く、ナットと6弦ペグの間にある突き出しの形が大きい
から。

上記写真の参考として載せているSmallヘッドはFender Japanで2002 - 2004ごろの製品。こいつは逆に、1976年のラージヘッドのように、

  • マシンヘッド側、ナットから6弦ペグまでの距離が長く、ナットと6弦ペグの間にある突き出しの形が小さい。
つまり、Smallヘッドらしくない。

現行Fenderは、ナットからヘッド・トップまでの長さが短い上にトップの円の径が大きく、Stratocasterロゴマーク下のざぐりカーブのRは小さい。以前の物はRを大きくえぐっている。
※ 76年後期ものでは現行FenderのようにStratocasterロゴマーク下のざぐりカーブのRは小さい。現行Fenderはこの時期以降のものをお手本にしているのだろうか?

他にも、ロゴマークの"F"左のざぐりカーブのRは小さい。以前のものは6弦と5弦シャフトの間の高さまで伸び上がっているが、現行品は6弦シャフトと同程度の高さである。

以前のもの(本物)と比較して全体的に下ブクレな感じで、とてもバランス悪く感じる

ヘッドデザインの比較

山野楽器に勤めていたことのあるヒストリークギターのご主人によると、

  • 木材にヘッド形状を模った鉄板を当てて切り出す、
ということをしているから「そんなにバラつかない。」ということだが、これほどのばらつきはどうしてだろうね。

FSRCustom Shopものでも、価格が高い割りにボディカラーやネックの種類がお気に入りの1974年~76年モデルのホワイト(or ブロンズ)でローズネックに近いものにはなかなか出会わない。
※ 大体4点止めが多いし。

さて、2段目、右のFender USA(MEX)はシモブクレでない。これは、e-Bay USAに出品していたShopが独自のレリックを行ったもので、ヘッドを整形している。クリアー塗装もやり直しており、整形部分がほとんど判らない。なかなかリアルな70年代後期の形状を再現している。

F-Keyの整列

所有している1984-86のFender Japanのヘッド形状は比較的1976年後期に近い。がペグ穴の間隔が微妙に狭く、F-Keyを取り付けるのに隣どうしでサイド線が整列しない。
※ サイドラインを揃えようとするとプレートが重なってしまう。

現行Fenderのヘッド形状は先に述べたように、ペグ側ヘッドサイドの直線傾斜がかつてのものよりきつい。結果、ヘッド長そのものが短い。ゆえにペグ穴の間隔が微妙に狭くなり、Fender Japanと同様、F-Keyを取り付けるのに隣どうしでサイド線が整列しない。(F-Keyのカバーのサイド線が隣同士で一直線にならない)

<strong>F-Key</strong>のカバーのサイド線が隣同士で一直線にならない
※ Fender Japanと同様、サイドラインを揃えようとするとカバープレートが重なってしまう。

Fender Japanというブランド名でも、ギター工房・メーカは複数あり、それぞれで寸法形状は異なる。そこで、「所有している・・・」と断りを入れている。現行のイングウェイモデルや71・72などはなどF-keyをつけているものは、F-keyが直列しているという。

以前のものは流石だ!F-Keyの取り付けに隣どうしでサイド線が整列している。660057ではペグ間にわずかな隙間まである。それだけヘッド長が長いということ。

F-Keyのカバーのサイド線が隣同士で一直線になっている

F-Keyのカバー形状が菱形だから多少反時計方向に回転させて取り付けられるから良いものの、これがOldのようにクルーソンタイプだったりすると、カバー形状が長方形なので回転で逃げられない。隣同士になる部分のカットを深くせざるを得ない。でも、現在のFenderはSmallヘッドが主流なので、そこら辺は研究され尽くしてクルーソンタイプを取り付けているのだろう。クルーソンタイプは6つの辺がきれいに直線に並んでいる。

Old レスポールのファンのように・・・

Smallヘッドの本物を持っていないので比較しようが無いが、Smallヘッドはかつてのものとクリソツなのだろうか? 兎に角、現行Fenderのラージヘッドにはがっかりである。

Gibsonレスポールのファンの間では、

  • 後年の再生産モデルのヘッド形状を削ってオリジナルに近づける、
  • 後年の再生産モデルのヘッドを一回切って、角度をオリジナルに近づける、
  • 後年の再生産モデルのネックを一度はずして、セット角度をオリジナルに近づける、
なんて改造もあるらしい。Stratocasterも、
  • ヘッド形状を削ってオリジナルに近づける、
なんてことしなきゃだめか?
※ 現行USA(含むMEX)の15フレット付近のネック形状が、
  • オリジナルよりRがなく、ボディセットの角が続いたまま
という、ハイポジプレイに支障が出る形状であるので、商品価値が下がるのをいとわず、削ったけれどね。

 
TOP  |  Hard Rock Band  |  New Song  |  Equipment  |  Harf Tone  |  Large Head  |  F-KEY  |  Sp Box  |  Neck Scale  |  Link・BBS
Copyright (C) 2003-2010 by Yasumaro. All rights reserved.
 ↑ ご意見・ご感想・ご要望・苦情はこちらまで。↑
最終更新日2009年03月29日