ローカルコンピューターのシステム・ハードウェア・ソフトウェア・セキュリティー・ユーザー登録情報を保存したデーターベース。
Windows 2000には32bitのregedt32.exeとW9xに添付してあるものと同じ16bitのregedit.exeとが標準に用意してある。
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HKEY_LOCAL_MACHINE
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HKEY_LOCAL_USERS
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後の三つは上記二つのサブツリー
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よく使うところ
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Hkey_local_machine\software\microsoft\windows\currentversion
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Hkey_local_machine\software\microsoft\windows NT\currentversion
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Hkey_local_machine\system\CurrentControlSet\Services
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Hkey_Cerrent_User\Controlpanel
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触れないところ
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Hkey_local_machine\SAM
レジストリの内容を編集する時には32bit版を使用すること。16bit版では値の編集・追加に対して完全ではない。
16bit版はハイブが1つのルートにまとまっているので検索に対して有効に使用できる。任意の位置の内容をテキストファイルに書き出すことも可能だ。
Windows XPとWindows Server 2003ではLook & Feelは16bit版だが機能としては32bit版のregedit.exeに統一された。regedt32.exeというファイルは存在しない。
※ マイクロソフトは、レジストリ エディタの誤用により発生した問題に関しては、一切責任を負わないものとします。レジストリ エディタは、自己の責任においてご使用ください。
と宣言しているが、ITのプロはレジストリを編集して仕事をする。例えばレジストリの任意の位置の内容をテキストファイルに書き出すことで、
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レジストリのバックアップ、
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(ディスク構成情報やIEなどのインターネットセッティング・キーボードのNumlock状態など)同一のセッティングを他のマシンに適用、
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編集してカスタマイズポリシーファイルの作成、
として利用出来る。
例えば、
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%systemroot%\mediaにサウンドファイルをおかず、D:\MEDIAにしたい場合、
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion]
"MediaPathUnexpanded"=hex(2):44,3a,5c,4d,65,64,69,61,00
"MediaPath"="D:\\MEDIA"
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RenameFiles\Sound]
@="D:\\Media"
"TheMic~1.wav"="The Microsoft Sound.wav"
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環境変数"path"に任意のパスを設定する。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Environment]
"Path"=hex(2):25,53,79,73,74,65,6d,52,6f,6f,74,25,5c,73,79,73,74,65,6d,33,32,\
3b,25,53,79,73,74,65,6d,52,6f,6f,74,25,3b,44,3a,5c,70,72,6f,67,72,61,6d,20,\
66,69,6c,65,73,5c,72,65,73,6f,75,72,63,65,20,6b,69,74,3b,44,3a,5c,70,72,6f,\
67,72,61,6d,20,66,69,6c,65,73,5c,72,65,73,6f,75,72,63,65,20,6b,69,74,5c,50,\
65,72,6c,3b,43,3a,5c,74,6f,6f,6c,5c,62,61,74,3b,43,3a,5c,74,6f,6f,6c,00
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環境変数"temp"及び"tmp"に任意のパスを設定する。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Environment]
"TEMP"="D:\\TEMP"
"TMP"="D:\\TEMP"
[HKEY_USERS\.DEFAULT\Environment]
"TEMP"=hex(2):44,3a,5c,54,45,4d,50,00
"TMP"=hex(2):44,3a,5c,54,45,4d,50,00
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シャットダウン時にページファイルをクリアする。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management]
"ClearPageFileAtShutdown"=dword:00000001
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C:\profiles及びC:\toolsというフォルダを共有設定する。
(ディスク上にフォルダが存在しない場合は作成するまでイベントエラーが報告される。)
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Shares]
"Profiles"=hex(7):4d,61,78,55,73,65,73,3d,34,32,39,34,39,36,37,32,39,35,00,50,\
61,74,68,3d,43,3a,5c,50,72,6f,66,69,6c,65,73,00,50,65,72,6d,69,73,73,69,6f,\
6e,73,3d,31,32,37,00,54,79,70,65,3d,30,00,00
"tool"=hex(7):4d,61,78,55,73,65,73,3d,34,32,39,34,39,36,37,32,39,35,00,50,61,\
74,68,3d,43,3a,5c,74,6f,6f,6c,00,50,65,72,6d,69,73,73,69,6f,6e,73,3d,31,32,\
37,00,54,79,70,65,3d,30,00,00
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CD-ROMドライブをQドライブに設定する。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\DISK]
"\\Device\\CdRom0"="Q:"
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ログオン操作前に注意メッセージを表示する。シャットダウンにログオンを必要としない。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon]
"LegalNoticeCaption"="重要な通知 :"
"LegalNoticeText"="認証されたユーザー以外はログオンしない"
"ShutdownWithoutLogon"="1"
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インターネットエクスプローラーのキャッシュパスを任意のパスに設定する。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Cache\Paths]
"Paths"=dword:00000004
"Directory"="D:\\Temporary Internet Files\\"
"Size"=hex:24,01,00,00
"FirstProcAttachHKLMCacheDirectory"="D:\\Temporary Internet Files\\"
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Cache\Paths\path1]
"CacheLimit"=dword:0000f5fe
"CachePath"="D:\\Temporary Internet Files\\Cache1"
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet
Settings\Cache\Paths\path2]
"CacheLimit"=dword:0000f5fe
"CachePath"="D:\\Temporary Internet Files\\Cache2"
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet
Settings\Cache\Paths\path3]
"CacheLimit"=dword:0000f5fe
"CachePath"="D:\\Temporary Internet Files\\Cache3"
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Cache\Paths\path4]
"CacheLimit"=dword:0000f5fe
"CachePath"="D:\\Temporary Internet Files\\Cache4"
以上を一つのファイルにまとめ、*.regファイルとして用意しておくと、このファイルをダブルクリックしたマシンに適用できる。また、無人インストール用の配布フォルダ内の$OEM$以下にファイルを置き、CMDLINES.TXT内に記述しておくと、無人インストールの実行時に適用済みインストールとなる。
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