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IPv6ネットワークを作ろう

IPv6でIIS(HTTPサーバ)の構成

Internet Information Server

Windows Server 2003でHTTPサーバーを構成するには、さまざまなHTTPサーバーアプリケーションが公開されているが、ここでは標準のIIS(Internet Information Service)を利用する。今回はIISのインストール・設定については触れない。IISのインストール・設定についてはこちらを参照のこと。

IPv6での制限事項

MSDNのドキュメントでもWindows server 2003はネイティブにIPv6に対応していると書かれているが、IPv4で使用できる機能すべてがIPv6でも可能ということではない。IPv4では物理サーバー一台に複数IPアドレスを設定して仮想サイトを構築し、複数台のHTTPサーバーとして利用できた。

しかし、残念ながらIPv6では仮想サイトを複数構築しても、IPアドレスがひとつしか与えられない。ひとつのサイトのみをIPv6のHTTPサイトとして公開できる。

アドレス設定

IISIPv6アドレスで利用するに当たって、IPv4と異なるところは一ヶ所、IPv6アドレスで利用するサイトのアドレス設定のみである。IPv4環境でIISを運用する場合、IPアドレスを複数用意することで、一台の物理サーバーで複数のwebサイトが構築できた。FQDNも複数付与可能である。しかし、IPv6ではIPアドレスがひとつしか与えられない。仮想サイトを複数構築しても、そのうちIPv6でアクセス可能なサイトはひとつのみとなる。なぜならば、標準のインターネットインフォメーションサービスマネージャーでは、IPv6のアドレスを任意の仮想webサイトに設定できないからである。IPv6アドレスでアクセスさせたいwebサイトのIPアドレス設定は、(未使用のIPアドレスすべて)という設定にする。

どうやら、明示的にIPv4のアドレスを設定すると、IPv6のアドレスでアクセスできなくなるらしい。DNS(port53)のようにグローバルユニキャストアドレスやリンクローカルアドレスすべてでサービスを提供していれば、きっと複数の仮想サイトが設定できただろう。

これまでの設定でIISをIPv6で公開する準備はできた。IPv4との相違は、アドレスの設定のみである。イントラネット上に既にIPv4で公開しているIISがあれば、必要ならばアドレスの設定を変更するだけで、IPv6対応にできる。

IPv6でのwebブラウズ

次にHOSTSファイル、もしくは、DNSサーバーにwebサーバーのエントリを作作り、ホスト名でwebサーバにアクセスできるようにする。HOSTSファイルは、%systemroot%\system32\drivers\etcに存在する。コマンドプロンプトもしくは「ファイル名を指定して実行」から、notepad %systemroot%\system32\drivers\etc\HOSTSで編集可能だ。



pingの実行で名前解決ができているかどうか、確認できる。

ファイル名を指定して実行http://www.labidg.co.jp/と入力して実行する。webブラウザで表示できればOKだ。



Etherealでキャプチャしてみた。IPv6でアクセスしていることがわかる。

つづく・・・・

 
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最終更新日2004年04月11日
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