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◆  コンセント
◇  各部名称は正確に
ホット・コールドと言ってはいけない ◆  ノイズ対策
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PC Network Basic Training

各部名称は正確に・・・ホット・コールドと言ってはいけない


PCなど電気機器本体の台形の3Pソケットの中を見ていただけますでしょうか? きっと三文字の記号が見えるでしょう。

L と E と N

ケーブル側にも表記があるケーブルも時々存在します。本体のソケットはまず確実です。

  • Lはライブの略
  • Eはアースの略
  • Nはニュートラルの略です。

通常、電力柱の柱上トランスは6600vの交流を単相3線200Vに変換しています。二次側の200vには中点があり、中点と巻線の片側間は当然100Vです。 もう片側と中点間も100Vです。当然ですね。だから中点という。ちょうど二次側巻線の真中です。


電圧は相対値ですから巻線の片側をL1と名づけ、もう片方をL2と名づけると L1  -  中点  -  L2 とタップが出ています。これで中点がNとなるのはおわかりでしょう。 中点だからニュートラルです。車のシフトレバーでギアの入らない位置をニュートラルといいますが、雰囲気おわかりいただけますね。

もう一度おさらいです。

  • L1−N間は100V
  • L2−N間も100V
  • L1−L2間は200V
です。 家屋内の引き込みはよほど大口需要者でない限りこの3本のケーブルで引き込まれています。

中点は柱上トランスで大地へも接地されます。 つまり、中点は大地へのケーブルと屋内引き込みのケーブルと合計2本が接続されます。 L1とL2の両端間の電圧値から単相3線200V引きといいます。 一応、電力のバランス伝送ですね。 エネルギーの大きさはまったく異なりますが、シュアーのSM58などダイナミックマイクの出力も、中点アースのバランス伝送ですね。 この場合、オーディオ信号の位相の正相側をホット 逆相側をコールドといいますね。 プロはマイク出力の3Pをそのまま2芯シールドケーブルでミキサーコンソールに入力しています。

カラオケ店などでは、3P-2Pのケーブルでミキサーアンプに入力していることでしょう。 フォンプラグ内で逆相側のコールドを中点のグラウンドと短絡させて、 せっかくのバランス伝送をアンバランス伝送にしています。 マイク出力の半分が無駄になっているのですね。 マイク出力は数oVから数百oVですから、短絡しても火事にもなりませんが、単相3線200Vの片側100Vを中点と短絡したら大変な事となるのは想像できるでしょう。

家屋内のメインブレーカーの後で、L1−N間の利用とL2−N間の利用をバランスを考えて壁のコンセントに引き回します。 もちろん、メインブレーカーの後に20〜15A程度のブレーカーで回路を分けてからです。 これで、100Vを各電気機器で利用できます。

さて、コンセントで3Pのものはそのアースとして利用する三つ目の○穴の回路はニュートラルから引いてきているでしょうか? Noです。 もしニュートラルから引いてきていると、コンセントの長い穴のほうこのニュートラルと何の違いもなくなってしまいますね。これでは意味が無い。

アースは柱上トランスの中点とは別に大地への接地をするものです。 ニュートラル極もアース極もどちらも大地に接地されていますから、電圧が加かってなく電流も流れていない時にニュートラルとアース間の導通を測ると「短絡」しているように見えますし、電圧が加かっている時に、ニュートラルとアース間の電圧を測ると0Vのはずです。(理想的な場合)

電圧と回路的には、ニュートラルとアースは交流的にも直流的にも導通があり、ニュートラルとアース間電圧は0Vで、対大地間電圧もそれぞれで同じで0Vなのが理想的ですが、その役目はまったく違います。 電力消費が大きい時ほど、ケーブルの固有抵抗で電圧降下が生じますからニュートラルとアース間の電圧を測ると0Vではなく、電圧が測れます。

さて名前です。オーディオマイクの場合、ホットコールドもどちらも電圧のあるものです。信号の位相が180度まったく逆なだけです。ホットコールドの中点にタップが出ている場合、そこをアースにおとして信号を伝送するとノイズに強くなります。 電源の場合、ライブは電圧がある側です。ニュートラルは対地電圧が0Vです。

コンサートなどのプロの音響(PAとかSRとか言いますね)の方々でさえ電源ついてホットとコールドなんて言っています。どちらで「アース側をコールド、もう一方の対地電圧を100Vとする方をホット」と呼ぶように習ったのか存じませんが、この呼び方はニュートラルをアースとして利用するほど害は無いとはいえ、間違いです。

PA屋さんが「ホット」「コールド」なんていっているのを気付いてから25年近くになるけれど、きっと、今じゃ、音響を教える学校でも「ホット」「コールド」なんて教えているんじゃないか?なんて感じる。間違ったことを教えるのはやめて欲しいな!

松下の3P電源プラグWZ6811を見てもL と E と Nの表記です。 松下の3P×4口コンセントWH2470の本体やパッケージを見てもL と E と N表記です。 日本語では

  • Lを「電源側」
  • Eを「接地極」
  • Nを「接地側」
と使い分けしている製品もあります。
※ WH2470は、WCH2404になりました。

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最終更新日2008年12月24日
 どこがかわったかって? 教えないよ!!