蘭奢待の香り
東大寺の正倉院にある蘭奢待という香木について新聞記事があった。ベトナム産の沈丁花科の樹木に樹脂や製油が付着したもので、鎌倉時代以前に入ってきたものといわれている。室町時代の足利義政や織田信長・明治天皇が切り取り使用したという記録が残っている。
香木は香炉で炊いて香りを出し、宗教儀式や単純に香りを楽しむために使用したらしい。
黒田清子さんにはあげないの?
正倉院の所有物は天皇家のものとなっている。もちろんほとんど全てが国宝指定でもあるので、現天皇家の人たちが
「蘭奢待の香りをかいでみたい。」
と希望したばあいにそれが可能かどうかはわからぬ。
また、一部学者やマニアには有名な存在であっても、現天皇家の方々が蘭奢待の存在を知っていたかどうかを考慮すると、案外知らなかったんじゃないのと思う。
新聞記事を見た黒田清子さんが
「あ〜、もう天皇家の人間ではなくなったのであたしが希望してもこの香木の香りをかぐ事は出来ないんだ。」
なんて思っていたとすると残念におもう。(遺憾というのかな?)
多くの国民も新聞記事でその存在を知ったのだから、天皇陛下主催の「香りを楽しむ会」なんて開催してもらいたいものだ。
蘭奢待が大麻等の一種だとしたら
宗教と大麻(マリワナ)は切れない中である。仏教でも儀式で焚くゴマにいわゆるとぶ成分をもつものをいれて、司祭者も信者もトランス状態になって信仰心を高めるというのは昔からある。奈良に当麻寺もあるしね。
大麻(マリワナ)をどのように作るか興味がある方ははインターネットで検索してもらうとして、知っている方は
ベトナム産の沈丁花科の樹木に、樹脂や製油が付着したもの
という記述を読んで、もしかして〜、と考えるのは不思議ではない。もしそうだとすると、宮内庁・労働厚生省なりがその成分を把握していれば、現天皇家の人々に蘭奢待の香りを楽しむ何てことはさせないだろうし、天皇陛下主催の「香りを楽しむ会」なんてのも無理なんだろうね。
初出 Jan 15 2006