Audioの話です。
CDは標準で周波数41kHzを12bitでサンプリングしている。Re-Masterとかで再発されたCDが、ただ音が大きいだけでなく、音もいいのは、サンプリングの周波数をあげたり、ビット数を16bitや20bitでサンプリングして、分解能を上げているから、以前ならばサンプリングから漏れていた音が今回サンプリングできた、なんてことが理由である。
で人間の能力のはなしだ(1)
ある裁判で出会った弁護士の方が、
「デジタルは0か1かのどちらかしかなく、理工系の人はYesかNoかでしかない。」
なんてことを言っていたのだが、これは単にこの弁護士さんが1ビットの世界でしか考えていないからであり、デジタルAudioの仕組みを知っている人ならば、ビット数を増やせば・・・・、ということぐらいわかっているはずである。
で人間の能力のはなしだ(2)
通常レベルの料金で通常レベルのサービスを提供しているお客様で、オプションを要求してきたときに、
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そのサービスレベルは有料オプションです、と回答、購入を勧める
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有料オプションなのだけれども、とことわった上で、でも今回は特別に無料でご提供させていただきます、と得したことを認識させる
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有料オプションであることを認識させずに無料で提供する。お客は得しているとは気がつかない。
と対処方法があるとしよう。
そのサービスレベルは有料オプションです、と回答、購入を勧めた場合に、お客様が購入するとそのときは商売になる。
「え〜?、有料ならばいいや。いらない。」
だと、商売にならないで終わり。
有料オプションであることを認識させずに無料で提供すると、お客は「得していること」に気づかない。お客が無能でわがままで、それでも、「有能である」とプライドがある場合、
「何だよ、出来るじゃんか!なぜに指摘される前からさっさとしないんだよ!」
と、余計に「けなされる」事にもなりかねない。有難いと思われることは無い。契約範囲外なのにも関わらず、
「範囲内をやりたがらない阿呆な業者。」
と言われてしまう。
有料オプションなのだけれども、とことわった上で、でも今回は特別に無料でご提供させていただきます、と得したことを認識させると、
「御社と付き合ってよかったよ。ありがとう!今後もよろしく。」
となる可能性大。
こんなことは、ビジネス研修をしている企業では当たり前の知識で、このように比較すると、ほとんどのビジネスマンは2.を選択すると言うのだが、実際には1.や3.を選択している人たちが多い。
最近も、それなりの有名企業に勤めるビジネスマンで、このように研修をしょっちゅう受けている人たちなのに、行動は3.を選択した人たちがいた。しかも、1.と3.と選択肢を考えられるが、2.を考慮できない。
机上では2.を考慮できるのに、実際面では2.を考慮していない。
「同じ只(無料)にするのでも、お互いに得した気になる選択肢もあるよ!。」
という方法を実際面では気がつかない。分解能が悪くなっていて、Yes or Noの1ビットでしか考えていない。
価格は営業さんが決める
エンジニアは商品である。芸能事務所のタレントと同じである。
※ まぁねこんなことが判らない経営者も多いけれどね。SUNのM浦さんや、TSCのY倉さん・T澤くんには理解できないだろうね。
で、その時々の案件や顧客の事情や自社の事情は担当営業が一番理解している(ハズ)。そこで、たとえいつもと同じ作業内容でも、案件によって見積価格・請求価格が異なるのは当然である。どんな事情があっても
という企業もありだろうが、
という柔軟性をもつ企業もいる。それぞれは経営者の考えかただから。
※ もちろん、こんなこと理解できない
営業さん・ボス・経営者も案外多いんだ。
だからといって、エンジニアの作業費・人件費は変わらないので、原価は変わらない。エンジニアが社内での原価見積もりは出せても、対顧客に提出する金額は営業さんが決めるべきなのである。
※ にもかかわらず、人件費の算出さえ出来ずに、エンジニアに対顧客に提出する見積もり金額を訊く・算出させる阿呆も時々いる。これで立教の経営学科を出ているって威張ってもねぇ・・・。
例えばね、簡単な人件費の原価計算なんだが、
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一人当たりの年間経費が1200万円かかる企業があるとしよう、(この金額はとても経費かかりすぎだな)
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一ヶ月あたりなら、100万円である。
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20日出勤ならば、一日あたり5万円である。
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(労働基準法により)一日8時間労働なので、単位時間当たり、6250円である。
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となると、たとえばケーブル末端処理とか、簡単なPCセットアップ・インストールなど一時間以内の作業は、6250円を下回る提示価格だと赤字ということになる。
T澤くんはこんなことも判んなかったんだ。
※ で損な見積もりだした後、「今回は手を抜けっ!」て言っても、最初から無駄を用意していないし、最低限必要なことだけなのでね。
まぁ、このように世の中には原価というものがあって、ビジネスマンならば誰しもコスト意識を持っているとは思うのだが。
将来のお付き合いを考慮して、
なんてことも、
営業さんや経営者が提示価格を決めているから出来ることなのだ。
声が大きい人が勝ち?
しかも、2.の方法の存在を指摘しても、聞く耳を持たず、相手の発言をさえぎるように大きな声で、
「1.じゃなければ3.しかない。3.じゃなければ1.しかない。」
を繰り返す。まだまだ人類の進歩の余地はある。
案件ありきの契約の人に、案件が縮小する、あるいは無くなってもいい、という業務をさせるとは、
この案件無くなっても自分は安泰という考えが、どこかにあるからなのだろうな。そんな考えで仕事していて、周りの協力がいつまで得られるのだろうかね?。
初出 Aug 28 2006
最終更新日 Sep 01 2006