日本で生まれ育ち、生まれたときから日本語の環境で生活していると、
「わたしって日本語のエキスパート。」
と思い込んでいる方が、大半だろう。
「まさか、判りにくい文章で意思の伝達をしているわけが無い。」
なんてね。
しかし、手順書や報告書などの記述を見ると、口頭での補足説明が無いと理解できないような文書に多々出会う。ひどいのは、口語でさえまともに意味を伝達できない人もいる。
こちらが親切を発揮して判ってあげちゃうから意思の伝達が出来ていることさえ、理解できない方もいる。
運悪く、一緒に仕事をするチームメンバーにこれらに該当する方と一緒になってしまった場合に、お互いのためやお客様のためを考えて、まともに通じる日本語を使用してもらおうと行動を起こすと、
「わたしって日本語のエキスパート。」
と思い込んでいるらしく、聞く耳を持たない。プライドがあるようだ。
しかし、
「おいしいナスとジャガイモ。」
という文章を提示されて、
のか、
のか、君は、書き手の意思を正確に理解できるだろうか?
コンピュータと通信の仕事をしていると、その対象物が(バグは別として)論理的なものゆえに、自分も論理的な思考を持たないとまともないい仕事が出来ないし、経験をつむほど論理的になっていくと思う。それにしてはなっていない者に多々会うね。
でWindowsである。
Unixオタクも、仕事先で使用しているサーバーがUnix互換OSということは多々あるだろうが、自分専用のクライアントマシンが、Unix互換OSのみ、ということは少ないと考える。使用者が馬鹿にしているかどうかを別にして、一般的に生活マシンとして使用しているPCのOSはWindowsであろう。
となると、ここにも大きな勘違いが生じる。いわく,
「毎日、Windows PCを使用しているのだから、俺ってWindowsエキスパートさ!」
なんてね。
これで、MSBlastなんかに感染すると、
「Windowsの脆弱性が問題。」
などとしたり顔でMicrosoftの批判をする。いわく、
「Unix互換ならば安全さ!」
とね。これで、こんなことになってしまっているのに。
最近も、お金をかけたから安心、と考えている頭隠して尻隠さず状態の組織に出会った。脆弱性に気付かず、セキュリティ対策をしている、と思い込んでいるだけ、脆弱性に気付きながらも対策をとっていない組織よりも性質が悪い。
ここの組織に対しては、
「メンバー全員のPCを Active Directryのメンバーにしてしまうのが理想だが、Unixオタクが「Windowsの管理方法はいやだ!」と、それもかなわないのならば、せめて共用のファイルサーバーだけでもActive Directyのメンバーにして、セキュリティ対策の一歩としませんか?」
と提案しているのだが、理解できないらしい。未だ受け入れられていない。
管理者のWindowsは嫌い!といった趣味の気持ちで仕事をするレベルはとうに超えている組織規模のはずである。それでも、
「毎日、Windowsはいじっているので、エキスパートさ!。」
とでも考えているのだろうか?、セキュリティは万全と考えているようだ。
最終更新日 08 SEP 2004