HIEDA NET Corpration
 > これは変だよ  > 売ってあげない


 

Episode1

  営業:「部長!こんにちは!」
  お客:「おう!××くん、例のシステムの件、どうだろね?」
  営業:「はい部長!もちろん調べてまいりました。」
  お客:「おう!××くん、で、いくらだい?」
  営業:「え〜、300万になります。」
  お客:「高いなぁ」
  営業:「でも部長!初期導入費はサービスさせていただきますから」
  お客:「ほんとにこれで実現できるんだな?」
  営業:「もちろんです、部長!」
  お客:「でも、もっと負からんかね?」
  営業:「それでは、メンテナンス料金もサービスです。!」
  お客:「でも、もっと負からんかね?」
  営業:「それでは、250万円で!」
  お客:「よし、それでいこう!」
  営業:「お買い上げありがとうございます!」

しばらくして、部長から呼び出し。

  お客:「おいおい××くん、例のシステム、別途、開発が必要じゃないか!」
  営業:「はいそうですが・・・、なにか?」
  お客:「それじゃ駄目なんだよ!あのシステムまだ動かないんだよ!」
  営業:「それはまた・・・。」
  お客:「それでだな、初期導入費はサービスということだったよな?」
  営業:「はい部長!そうですが・・・・」(や〜な、予感)
  お客:「それじゃ、動くまで君んとこで開発してくれよ、な?」
  営業:「それには別途開発費用がかかりますが・・・・」
  お客:「な〜に言っているんだ?これも初期導入のうちだろう!やれぃ!」

無間地獄の始まり・・・

Episode2

  営業:「部長!こんにちは!」
  お客:「おう!××くん、例のシステムの件、どうだろね?」
  営業:「ええ部長、調べてはきましたが・・・」
  お客:「おう!××くん、で、いくらだい?」
  営業:「いえ、お値段よりも前にですね・・・。」
  お客:「おう、なんだね?」
  営業:「このシステムで、御社の問題解決にはなりますが・・・。」
  お客:「で、いくらなんだね?」
  営業:「えぇ、ですから価格の前にですね、御社のみでのソリューションには合わないので・・。」
  お客:「で?、なんだね?」
  営業:「このシステムをお買い求めないで、今のシステムを不便ながらもお使い続けた方が、御社にはあっていると存じます。」
  お客:「でも、このシステムを買うともっと楽に便利になるんだろ?」
  営業:「開発力をお持ちのお客様ならそのようにも言えますが、御社の場合、自社開発という点では、この製品にマッチしません。」
  お客:「うーん、でも開発ならば君んとこで出来るだろう?」
  営業:「それには別途費用がかかりますが?それでよろしければ?」
  お客:「えぇ?別料金かい?初期導入費用に入ってないのかい?」
  営業:「もちろんです。この製品は開発力のあるお客様向けの商品でございますから、そこの部分を手前共では、有料にてお引き受けさせて頂いております。」
  お客:「いやー、それをどうにか初期費用に入れてくれよ。」
  営業:「残念ですが、お客様、手前共も商売でやっております。自社開発できないとなると、この製品の使用を諦めた方が・・・。」
  お客:「いや、買うよ!買う!開発費も別途用意する。で、いくらだね?」
  営業:「はい、製品が300万円で、初期開発費が1000万円です。」
  お客:「いいだろう。きめた、買うよ!」
  営業:「お買い上げ、有難うございます。」

初出 Sep 04 2006
最終更新日 Sep 04 2006


 

 (C)2003 HIEDA NET Corporation All rights reserved.