これは変だよ　資格　このような方がMCPを見下している1

「わたしMCP取得者です。」というだけで自慢する方が多く出てきて、

経験と実力はそこそこあるのかもしれないけれど、知識に偏りがあり一発で合格できるか不安で受験しない資格未取得者
資格試験が一般的でないか存在しなかったUNIXやCisco系の技術者

が「私も威張りたいのに威張れない。」という現実に嫉妬したのかどうかわかりませんが、
　「MCPなんて大した事ないじゃん。」
を言い始めました。確かに一聴に値する意見もありますが、1のタイプの方が後輩に対して言う「資格なんて無用。要は経験よ。」は説得力無いはずですね。ところが組織によってはこれが通ってしまうのです。もちろんそんな組織に出会ったら早々に離れましょう。（資格無用論者はまず受験勉強しないで資格を取得してから「無意味」と言って欲しいですね。）

MCP程度のTCP/IPの知識では通用しないのだということが浸透してくると、資格の有無は別としてCisco系の技術者が有用されてきます。CCNAも各方面で取得が奨励されます。流行時は発言力があります。ですから、MCP取得者から見て「なんだい！威張っている割には、サーバーだけでなくクライアントやスタンドアロンでもWindowsもPCハードの知識も駄目じゃないか！」なCisco系技術者もずいぶんいらっしゃいますが、このような意見は周りでは誰も聞いてくれません。CCNA507試験まではTCP/IPの基本をしっかりと身に付けていればCiscoのコマンドを一夜漬けでも合格できました。しかし、その程度でも世間で「MCPより難しい。」と言われていたのは如何に多くのMCP取得者=WindowsエンジニアがTCP/IPを知らなかったかということなのです。

WindowsではRoutingについての問題が出てくるのはW2kトラックになってからです。W2kトラックになってもRoutingはネットワーク系の70-216で全50問中2問程度ですからそれを誤答しても他を正答していれば合格できます。CCNAはCiscoルーターというよりもTCP/IPの正確な知識の方をたっぷりと要求されますから、CCNA取得者がMCP取得者よりもTCP/IPとEthernetの正確な知識を持っていると言うのはほとんど当てはまります。しかも、Unix互換やWindowsというサーバーであろうと、Ciscoに代表されるルーターやスイッチといったネットワーク機器であろうと、プロのネットワークエンジニアならばCCNA程度のTCP/IPは必須です。

※　CCNAのAはアソシエイト、CCNPのPはProfessionalですね。
※　CCNA取得者がMCP取得者よりもPCサーバーやPCハード・アプリケーションについて知っているかどうかは別です。

CiscoのIOSとUNIX互換OS、双方の親和性は高いです。Unix互換OSはネットワーク越しにアクセスされるサーバーとして導入される事が多いですから、エンジニアがTCP/IPを知っていて当然でしょう。EthernetでIPネットワークを構築するどちらの技術者もTCP/IPのエキスパートといえるでしょう。（Unix上での開発をする方の中には例外もいらっしゃいますね。)MicrosoftもせいぜいマシンにIPアドレスを設定する程度のTCP/IPの知識しか持っていなくてもNT4トラックのMCPを取得出来てしまうことを反省したのでしょうか、W2kトラックではTCP/IPについて基礎をしっかり身につけていないとMCSEにはなれないようにしました。実務においてWindowsである程度の規模のネットワークを構築するには、Windowsだけでなく（CiscoやUnixの技術者が持っている程度の）TCP/IPの知識は必要です。（CiscoやUnixの知識が必要、とは言ってませんよ。あった方が楽ですけど。）また、TCP/IPだけの知識でも出来ません。当然、Windows Serverの知識も必要です。多分、先の社長さんも悪いMCP取得者に当たっちゃたんですね。それでMCPに対して悪い印象を持ってしまった。どちらが小数かわかりませんがMCP取得者でも出来る方はいます。僕の尊敬する横山先生も

「特にMCSEの必須科目はケーススタディを含む試験があるので、実務経験あるいはそれに準じる能力が必要です。ただし、1科目か2科目程度なら、受験技術だけで合格してしまうことはあるようです。高いレベルの技術者が不合格になった例はほとんど知りませんが、低いレベルの技術者がたまたま合格してしまうケースはあるようです。」と言っています。暗記力やたまたまでも合格出来ますが、実務経験が多いと特に試験対策として受験勉強をしなくても合格できるように僕も感じます。　次へ→