ここ一ヶ月、まともに動作しないので、ここに書くこととした。
今日の恭麿
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に書いてある一連の作業での、Veritas Backup Exec for NT/2000 server v8.6 build 3878の振舞いである。
当然ありがちなケースなのにもかかわらず、100%まともにリストア用カタログ生成できることが無かったので、ここに記す。データが失われるバックアップでは意味が無い。
Backupからカタログが生成できない!
旧サーバのBackup Execのスケジュールジョブ機能で、
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3つのメディアにまたがるフルバックアップを隔週1(テープ上書き)
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3つ目の媒体の空き領域に、差分バックアップを週2(テープに追加)
で行っていた。
媒体には以下のように名前を付け、アプリケーションから求められるままにテープを入れ替え、Backupを実行した。
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DLT-019:1/3
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DLT-020:2/3
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DLT-021:3/3
以上フルバックアップ。normalと表示される。
DLT-021には、まだ空き容量があるので、既存のデータを「上書き」しないように
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「データの追加」として、二回分、差分データをバックアップ
↑
「上書き」するようなドジはしていない
した。
バックアップするごとにカタログも追加されるので、以前のサーバでは、3つ目の媒体にフルバックアップ3/3と差分バックアップが複数回確認できた。差分バックアップ時に3/3を上書きで失うわうなドジはしていない。このことは以下のように論理的な考察と、別なプログラムからの観察結果で判る。
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差分バックアップは同じスケジュールプログラムである。「上書き」ならば、複数の差分バックアップがテープに残らない。
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NTbackupにて、テープの先頭データの題名がわかる。ここに、normalで3/3が存在していることが判る。しかし、パスワード保護をしているのでNTbackupでは内容の確認・リストアが出来ない。
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Backup Execにて、リストアカタログから媒体のプロパティを見ると、3本目のテープに3/3がいることが表示されている。
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カタログジョブの読み取りデータ量から、差分だけではテープが飽和状態にならない。3/3のデータ量の存在をうかがわせる。
これまでにした作業
今回は、ディスクの移行なので、物理サーバの入れ替えと同等である。新規サーバにバックアップ媒体からデータをリストアしなければならない。
今までの作業内容は、
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ディスクの載せ換えは終了
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OSのインストールも終了
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Backup Execのインストールも終了
とここまでは夏休み中に済ませたが、
の段階で詰まった。リストアデータのカタログが期待通りに生成されないのだ。
新規サーバでのカタログを生成する作業。求められるままにテープを入れ替えた。
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最初に入れたのが、DLT-021
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次に求められたのが、DLT-020
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次に求められたのが、DLT-019
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次に求められたのが、DLT-020
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最後に求められたのが、DLT-021
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出来たカタログを見ると、DLT-021の先頭にあるはずの3/3が見えていない。
ここで、新規サーバにおいて複数媒体にまたがるバックアップを実行してみた。最後の媒体の空き部分に差分バックアップを「追加」で記録してみたがカタログ表示に問題ない。ということは、既存バックアップ媒体からカタログを生成しようとするときに出る障害である事が判る。
新しいOSとディスクにインストールなのだから、当然、媒体を読み取ってカタログの再生成である。Veritasのwebサイトやヘルプでの説明では、このようなカタログ再生成可能であるということだ。しかし、ヘルプやマニュアルに示されている通常の方法で、3つ目の媒体にあるフルバックアップの3/3が見えてこない。これって基本機能だよね?これではまずいだろう!
複数のバックアップ媒体で複数回試行し、この3/3のカタログが再生成されない現象の再現性を確認した上で、VeritasのサポートにMailを書いた。21日火曜日にサポートエンジニアがこの障害報告を目にするはずである。
修復に利用した方法
この時点で私がやったことは、まともな方法と、イレギュラーな方法である。以下を読んでいただくと判るが、まともな方法よりも、イレギュラーな方法のほうがカタログ化できるようだ。
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Backup Execを再インストールしてカタログフォルダを空にして、再度媒体からカタログを再生成
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かつてのカタログフォルダのバックアップからカタログの一部である*.U01ファイルをリストアして、Backup Execを再インストールし、別な媒体のカタログ再生成と共に、カタログデータベースに反映
という方法を試した。
0509・0606・0619については、後ほど1.の方法も試して、0703のようになるかどうかを確認するつもりだ。また、全てのカタログを一度消去し、2.の方法で0717をもう一度試してみようと思う。本来、2.の方法を取らずに、1.の方法のみでカタログが生成されなければならないはず。0717のようなことが高確率で起こってしまうのはまずいでしょう。
今回は、過去に行った複数のフルバックアップでどうにかデータを失わずに元に戻せそうである。まず、0807を使用してリストア中である。正直、データを失ってしまうのではないか、と不安であった。幸い、現在エラーなくリストアが進行中で、多分大丈夫だろうと思っている。もっとも、全てが終了するまでは、完全には安心できないが。
※ このリストアがやたら時間がかかる。これでもDLT-4000でU2Wで、ジョブのプロパティでは100Mbps前後(±10Mbps)で転送していると言うのだが・・・。DLT-VI 1本半で8時間半である。
で、回答待ち!
しかし、もし全てのバックアップが0717と同じ症状を呈し、過去のカタログフォルダ内のファイルバックアップが、今回の3/3の位置に存在していたら、3/3のデータはテープ内に存在しているにもかかわらず、ディスクには戻せない・リストアできない、ということが判った。Veritasがどのような修復方法を知らせてくれるか判らないが、修復方法が無い場合には、これは欠陥ということになるだろう。これが仕様だとしたら、リストアできないバックアップなんて何の為?ということになってしまう。まだ決まってはいないが。続きは後日このページでお知らせする。
※ 話は変わるが、リストア中はなぜこんなにマウスや表示の反応が重たくなるのだろうね? 0822にも書いたが、ほんとに重い。しかし、タスクマネージャのCPU使用率は1〜3%である。今回は「リブート」に出会わないのがまだ幸いだ。
追記:やっぱエラっちゃったよ
3/3を記録してあるテープに換えて約12GB転送したところで
「誤ったファンクションです」エラー
が出現→停止。あと残り12GB程度だったのにね。
追記:重い理由がわかった!
DiskeeperというDefragサービスが、書き込んでいるディスクに対してバックグラウンドで起動していた。Defragを解除したら、少し軽くなった。先のエラーもこれが原因かもしれない。
追記:やっぱエラっちゃったよ2
その後、
「I/Oデバイスエラー」エラー
が出現→停止。マシン再起動をする。ケーブルは大丈夫だと思うのだけれどね。なんか、あるデータのところでエラっているようなのでこれを飛ばす。
21 Sep 2004 追記:一回目の回答がきた
リストア選択をメディアビューにして、該当カタログを右クリックメニューから削除して、もう一度作成せよ、という指示。
今度は19から読み込ませてみたら、ということだ。
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DL-019
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DL-021
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DL-020
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DL-021
と要求される。今回は30分程度で110GB超のデータをカタログ化している。
結果、3/3に格納されている目的のドライブのデータはカタログ化成功。だが、今回使用しない1/3にある別ドライブのデータはカタログ化されたものの、進入禁止のアイコンがついた。何の意味だろうか?
さて、Veritsさん、この回答を送信する前に、HIEDA NETを訪れている。ここで確認できる。これを見るとこれは変だよ!には来ていないので、このページのドキュメントは知らないようだ。
初出 20 SEP 2004
最終更新日 23 SEP 2004