で、世間には時々、
「理工系の人は考え方がデジタルで、Yes or Noのどちらかしかない。文系の人はアナログで1と0の間が無限に考えられる。」
なんていう方がいると言う話を以前も書きましたが、本来、人間の感覚器官そのものがデジタルです。例えば、聴覚。耳の奥の蝸牛奥にある、音を感じる数万個の細胞(学者によっては細かい毛と表現する人もいます。)です。この細胞は全て別々の周波数のみに反応します。どれ1つとして同じ周波数で反応する細胞はありません。この細胞ここが感じた周波数が3万回線の神経を通って脳に伝えられます。これで人間は音の高低を判断します。(5/19の朝日新聞東京版朝刊にもこれに触れた記事がありましたね。…朝日新聞 東京版朝刊 05/19 P20 五感「耳」 聴覚 脳が作る「聞こえない音」)
音の振動を電気信号に変えるのは、有毛細胞という、内耳の渦巻き状の器官(蝸牛)
にある細胞だ。その数は一万数千個。場所によって感じる周波数が異なる。その信
号を約3万本の神経が脳に伝えている。
もうお判りですね。知覚機能そのものがデジタルなんです。隣と隣の相違が判らないほど近いが同じではない。
1と0のどちらか、ではなく、0から10000の間の1から9999も考慮したようなもんです。誰でも、32と31が同じとは言いませんよね。
デジタルオーディオでも、サンプリングの周波数とビットが大きいと、より原音に近いということで良い音・自然の音に聞こえますね。
人間の耳の分解能を超える分解能ならば、人間はデジタルとアナログの区別がつきません。
よくありがちな文科系の方々に、理工系の人は考え方がデジタル、だから、
-
黒じゃ無かったら白
-
0じゃ無かったら1
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それ以外は無い
のような、二者択一の考え方しか出来ない、と
半ば馬鹿にしたような言い方をする人達を見受けますが、この考え方は、固定的・画一的であり、紋切り型の
ステレオタイプですね。
デジタルな考え方はもっと分解能が高いです。
僕は 1280bit
更新日:19 MAY 2004