以前に勤めていた企業でコンピューターシステムの面倒を見る仕事をしていた時の話です。
ここの企業は私が入社する以前より営業の○塚商会で有名なシステムインタグレーターからOA機器を購入していました。○ECのオフコン一台とその端末としてPC-980○ノートが6台導入されていました。各機器はカテゴリ3のツイストペアケーブルで接続されていました。
オフィスのレイアウト変更時に床を開ける事がありました。その時初めて○塚商会が以前に行ったケーブル工事の出来具合を拝見しました。既製品ではなくケーブルをカットしてRJ-45プラグを取り付けているハズですが、床下にはケーブル余長が25mはあるだろうというケーブルの巻が6箇所ありました。まぁ、この程度はケーブル敷設時に
「将来、レイアウト変更があってもケーブル長が足らなくなることが無いように。」
という親切と取っておきましょう。でもそんなに広くないオフィスですからせいぜい5mの余長にカットしてプラグを取り付けました。このときに気付いたのですが、
1-2,3-6,4-5,7-8
になってないのです。何と、
1-2,3-4,5-6,7-8
になっていました。これでは片方向(
3-6の部分)に、ツイストペアが持つノイズ対策機能が生きていませんね。確か、
「従業員の半分は
エンジニアです。」
が売り文句の
○塚商会のはず・・・・。
さて私が勤めていた企業は、○塚商会からお仕事を頂くこともあり、お互いがお互いのお客様になっていました。ある日、あちらがお客様になる立場の担当営業さんが、こちらが先日注文したアプリーションを「ついで」ということで持ってきてくれました。その時に、
「以前に御社でひいて頂いたツイストペアケーブルのプラグ取り付けが全部間違っていましたよ。1-2,3-6,4-5,7-8ではなく、1-2,3-4,5-6,7-8になっていました。」
とお話すると、
「リーバースケーブル(クロスケーブル)のことですか?ストレートケーブルで良いはずですが。」
と言うのですね。おい、おい、おい、リバースケーブル(クロスケーブル)というのは、片方のプラグの1-2がもう一方のプラグの3-6に、同様に片方のプラグの3-6がもう一方のプラグの1-2に接続され、ハブを使用せずにPC同士を直接接続できるケーブルです。そんなことを言っているのでない!
一生懸命ご説明申し上げましたがどうもご理解いただけなかったようです。でもこの営業さんは○塚商会の営業成績全国順位で一位とかで賞品でグアム旅行とか行った事ある方なんですね。
つづく・・・
初出 AUG 1998
最終更新日 29 AUG 2003