あぁ、勘違い!
国立の機関は独立行政法人なんて名前を変えても、一生懸命働かない人たちばかりって感じた。彼らの給料は税金から支払われる。働き方によって金額の大小はでるだろうが、民間と異なり勤め先がつぶれるなんて事は考えていない。お仕事が無くなれば組織解散なんてこともあるだろうが、予算さえ確保すればお仕事なんていくらでも作れる。そのお仕事も「お金を稼ぐ」ということではなく、「お金を消費する」という観点でなされる。
民間で高価な機械などを購入するときは、
「どのくらいの期間で投資を回収できるか?」
を考慮するが、独立行政法人はそんなこと考えない。
で、大きな金額が動くとなると、多くの企業も集まってくる。(これ自体は悪いことではない。)
で、自分よりはるかにお年を召した人が仕事欲しさ・利権欲しさに下手に出るなんて経験ばかりして、頭を下げるなんてことを経験せずに来ると、「何様!?」なんて言葉遣いをする人になってしまう。
今回登場の狭山君(仮名)もそんな奴だ。
こんなメールを書くなんて・・・
今回、天災はこの某独立行政法人のお仕事の出入りの業者としてのお仕事でしばらくお邪魔することとなった。具体的には、次世代ネットワーク設計チームの事務局である。設計担当の教授の手足である。
この某独立行政法人の次世代ネットワークはさまざまな学術機関を結び、またインターネットともつながり、ある意味ほとんどインターネットそのものでもある。
※ となると出入りの業者というのもどんなレベルか判るね?
機器のポート設定や調達数を決めるのに、接続するさまざまな学術機関と調整をするのは某独立行政法人の正規従業員のお仕事なのだが、これがなかなか進まない。出入りの業者が設計を担っているのだが、設計のもととなるパラメータが決まらない。業者が設計に必要な情報を某独立行政法人の正規従業員側が提供できていないのだ。調整作業をしていないのだ。富士山登るのに「山梨県側から登るか、静岡県側から登るかを決めていない」のだ。
そこで天災は、設計に必要なパラメータがわからない接続を課題管理表を利用して一覧化と数値化を試みた。
結果を見た担当教授が「これほどまでお仕事進んでないの?」と怒ってメーリングリストで某独立行政法人の正規従業員を叱ったら、悔しかったのか、自分の責任ではないと考えているのか、狭山君(仮名)は変なメールをメーリングリストに流した。
U先生
ネットワーク課 狭山(仮名)です。
狭山(仮名)だけの問題かもしれませんが、
課題がどのような形であがってきているのか分かっておりません。
係長に確認すれば良いのかもしれませんが、それだと又聞きになり
情報の正確性が保たれているか怪しいところもあります。
本日、事務局フォルダにあるExcelシートを確認すると、課題の数が
明らかに増えております。
課題数 56 となっています。
どなたにお願いすればいいのか分かりませんが、
一度、課題内容だけでは何を確認すればよいのか、何が問題に
なっているのか分かりませんのでお教えいただけますか。
課題をあげている方はどなたになるのでしょうか。
課題であれば、課題を挙げてくれた方、処理中であるならば
対応者の方の名前を資料では入れていただけますか。
> Uです。
> 前回の資料の進捗・課題管理表ですが、
> 残課題数23とあります。
> この課題数は、非常に大きな課題の数ということですか?
> この部分、いつも説明がないので不満でしたが、事前に
> しっかりと教えてもらえますか?
>
> よろしくお願いします。
>
というもの。業者が知りたい情報は何なのか?を知らされないと判らない!、という態度なんだな。
で解説である。
> 狭山(仮名)だけの問題かもしれませんが、
> 課題がどのような形であがってきているのか分かっておりません。
> 係長に確認すれば良いのかもしれませんが、それだと又聞きになり
> 情報の正確性が保たれているか怪しいところもあります。
NW課のミーティングはNW課長席の前のMTテーブルで週一回開かれているが、
事務局メンバ(出入りの某SI業者)の席の隣ということで、会議内容が聞こえてくる。
今年第二週目のNW課MTで、係長が
「この一週間でやったこと」
として、接続機関リスト読み合わせとの説明をした。設計するには情報が不明確・不足という場合に課題管理表に課題として記載し、担当者に解決模索をアピールする、というもの。
また、NW課長補佐は事務局メンバでもあるので、当然、接続機関リスト読み合わせと課題管理表の仕組みを把握している。記載内容の詳細はおいといてだが。
この経緯を踏まえると、当然、
接続機関リスト読み合わせをして出てきた疑問を課題としてあげている
のが課題管理表という説明がなされていると思う。
となると、
> 課題がどのような形であがってきているのか分かっておりません。
> 係長に確認すれば良いのかもしれませんが、それだと又聞きになり
> 情報の正確性が保たれているか怪しいところもあります。
というのは、NW課のコミュニケーションに帰する問題であろう。あるいは、
狭山君(仮名)や係長のビジネススキルに帰する問題と考える。
課題管理表の経緯を理解していれば以下の質問も出てこないだろう。
> どなたにお願いすればいいのか分かりませんが、
> 一度、課題内容だけでは何を確認すればよいのか、何が問題に
> なっているのか分かりませんのでお教えいただけますか。
> 課題をあげている方はどなたになるのでしょうか。
> 課題であれば、課題を挙げてくれた方、処理中であるならば
> 対応者の方の名前を資料では入れていただけますか。
こんなことを書いていながら、事務局と名づけられた共有ディレクトリ内の課題管理表というExcelファイルを読んでいるのである。ここで、「事務局がやっている。」って判るじゃないか?!!
大体、課題管理表にある課題の内容は、方針が決まっていなかったり、接続機関との調整が無く調整結果の提示が無いから設計課題としてあがっているということを理解できていない。
狭山君(仮名)、夜遅くまで残って仕事をしている振りをしている割には、中身が無いから、接続機関と調整を行っていないから課題として挙げられているのだ、ということを理解していない。
課題解決や接続機関との調整は、
外注業者である事務局メンバの役目
とでも考えているようだ。
> 本日、事務局フォルダにあるExcelシートを確認すると、課題の数が
> 明らかに増えております。
> 課題数 56 となっています。
と、ここで
> 明らかに
という形容詞が出てきているのが、何か
特別な思いがあるのを感じざるを得ない。
多分に、天災から、
何で設計のもととなる接続機関との調整が進んでないの?
とか
調整結果の情報が事務局に伝わってこないの?
と
正論でいわれているのが悔しくて、今回、
事務局は課題管理とか何をしているのか情報をよこさない
ってことを、正しい振りをして(しかも今回は俺が正しいんだぞ!というつもりで)設計担当教授の
U先生に、
御注進!御注進!
と、合法的チクリのつもりだったのだろう。
「なんとなく増える」
とか
「そ〜と、増える」
ということもないだろうし、単に、
「課題の数が増えております。」
となっていないところが、
論理的話し合いがし難いかな?なんて考えてしまう。
はっきり言って、
> 狭山(仮名)だけの問題かもしれませんが、
は、その通り!
> 狭山(仮名)だけの問題
である。
バッカだねぇ〜、このやり方のセコさが性格を現しているね
大体、狭山君(仮名)が見ている課題管理表のファイルは事務局フォルダにあるわけで、声が届く距離に事務局メンバいるので、こんなメールという方法でU先生に訊かなくても、事務局メンバや課長補佐に質問するとかですぐに解決できることだろう。
字句どおりの質問を本当にしたいのではなく、質問しなくても知っていることを質問で訊くというスタイルで、何らかの事務局のマイナスイメージを植えつけたいのだろう。
この狭山君(仮名)のメールの後、NW課正規従業員向けのメーリングリストとU先生宛だけに、NW課長の
事務局メンバに頼っていてはいけない。このNWの設計は自分たちの仕事なのだ、という当事者意識を持って臨んでほしい
というメールが流れた。NW課長、
人物である。
ここまでたどり着けるか?
狭山君(仮名)がこのページの内容を読んだとすると、いかに自分が木っ端ずかしいことをしたってことが判ると思うんだが、残念ながらたどり着くスキルは無いと天災は見ている。
更新 Feb 03 2007
金曜日、お仕事終えた後、某独立行政法人の係長と「この二週間ご苦労さん!」ということで呑みにいった。楽しく語らって帰宅すると、このページのファンである方から、
「今回は判り過ぎ!」
というご指摘を頂いた。ということで更新したが、「どこをどう変えたか?」は教えないよ!
初出 Jan 31 2007
最終更新日 Feb 03 2007