S大隊資格認定制度、初の資格試験応募要綱が発表された。なんか「不公平だな」と思う。
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こちらが危惧している通りの事をやろうとしているならばひどい計画である。
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こちらの危惧が誤解によるものであるならば、誤解を与える募集要綱は欠陥文書である。
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R小隊長は「誤解している。」と言ったけれど、決してそうではない事が後でわかる。
問題点は4点
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受験しないことで不利益を被らないかどうか不明である
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受験資格条件が既資格者に有利である
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認定条件が既資格者に有利である
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モチベーションを下げる事をしている
である。
受験しないと不利になるか?
目的は「検証メンバーのスキルレベルの把握」ということだがそれならなぜS大隊全員受験にしないで希望者だけということにしたのだろう?
「スープは何処を舐めても同じ味」という程度に把握できるならばそれに十分なサンプル抽出でもいいのだろうし、全メンバーのスキルを測りたいのならば全員受験が必須であるはずだ。これを敢えて受験希望者を募るのはどういう訳だろう?。私は何か募集要項に記載の無い別の理由があるのではないかと勘繰ってしまう。
S大隊プロパーの中には、受験をしない方もいる。どちらかというとプロパーの方ほど受験しないようで、業務委託というお客様より弱い立場ほど受験する。それは「受験しないと業務上、何らかの不利益を被る」という思いがあるからである。
もちろん募集要項には、受験しないことが不利益になるかならないか、記載が無い。しかし、だからと言って、
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受験しなかったことを理由に担当ポジションの変更・契約解除はない
という記述も無い。お客様から仕事を頂いている立場ではこのようなことを考えてしまう。
受験しなくてもお仕事を失う恐れの無いプロパーは受験しない。スキル標準を目指す認定資格制度ならば、まずプロパーの方々が全員受験参加すべきではないだろうか?
既資格者に有利な受験資格条件なのはなぜ?
S大隊には既に
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プロフェッショナル
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エキスパート
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アソシエイト
という資格を持った人たちがいる。どのような経緯でこの資格を取得できたのか全く持って不明である。
認定試験の合格を持って認定されたのではない事だけは確かである。
このたび発表されたエキスパートの受験資格として
との記載がある。今回に限り
特例でアソシエイト取得者でなくてもよいということだ。そして、この非アソシエイトは今回受験を申し込むと次回も受験申し込み可能という。
(試験は年二回、次回は半年後。)
今回の資格試験を合格すると「有効期間二年間のエキスパートに認定する」との記載があるが、プロフェッショナル・エキスパート・アソシエイトの既取得者についてはどのように扱うのかの記述は無い。プロフェッショナルとアソシエートについては期限があるのかさえ不明である。既認定資格者が認定された当時は「有効期間二年間のエキスパート(もしくはプロフェショナル・アソシエート)に認定する」という説明が無かった以上、今回期限を決めたときから有効期間の算定を始めるというのが社会通念上受入れられやすいだろう。認定時に逆上ってというのは非認定資格者にとっては一見公平のようだが既資格者にとっては不利である。
もっとも今回の資格試験以前に資格取得した者についての有効期間の周知が無いので、案外、
なんて
不公平があるかもしれない。(ここ憶測)既認定資格者がどのよう
にして認定されたのか不明な以上、このような不公平もまだあると考える。
アソシエイト認定の試験が発表されていないので、特例受験にあたらないアソシエイトになるのには、現時点では認定理由の不明確な認定方法しかない。
いったい誰がどのように決めてるんだ?
以上のことから既資格者と非資格者を比較すると、エキスパート・アソシエイトの既取得者の方が非資格者よりも受験回数において有利である事が判る。
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既アソシエイトはエキスパート資格を取得し易く
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既エキスパートは(期限があればだが)資格更新し易い
という仕組みになっている事が判る。これは
不公平である。
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CCNP受験前提条件としてCCNAがあるのと同様、
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エキスパート受験の前提条件にアソシエートとする計画があるのならば、
それを発表すべきだし、既取得者・未取得者ともにアソシエイト試験から行うのもよしと考える。既取得者で合格点に満たなければ失効も当然と考える。
あるいは、不明確な試験を経ない認定条件を明確化・数値化して
という方法も残すのも方法である。
(試験を経ない方法は認定条件をどのようにでも解釈でき、恣意的な人選になる可能性があり、業界スキル標準を目指す資格制度には合わない。実は反対である。)
既資格者に有利な認定条件なのはなぜ?(今後も試験合格を経ない資格認定はあるのか?)
既に述べたが、プロフェッショナル・エキスパート・アソシエイトの既取得者は資格試験の受験無く、つまり資格試験合格というプロセスを経ずに資格認定を受けている。更に既取得者のなかには今回の募集要綱にも書いてある、
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CiscoのCCNP取得者
(CCNP未取得者はエキスパート試験合格後半年以内にCCNPを取得することでエキスパート認定)
に当てはまらなくてもエキスパート認定資格者がいる。CCNPどころかCCNAでもないのにも関わらずエキスパートに認定された方々がいる。
その方々の資格を剥奪しない限り、これは不公平である。
誰から見ても現プロフェッショナル認定資格者と同程度のハイパースキルを持っているKJが、
というのは
不公平である。Ciscoの認定資格がネックとなっていたとしても、
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あご足つきのCCNA研修を受講したにも関わらず、合格しない、受験しない、人たちに無駄に投資をせず、
KJに投資すれば一発合格してくるはずである。CCNPもアゴアシ研修を受講させてさっさと一ヶ月でCisco認定資格者にしてしまえばいい事だ。
KJにアゴアシ研修を受講させないのがエコヒイキで不公平である。
会社対会社の契約内容で資格の認定/非認定が決まるのならば、これもおかしな話である。
まずは、既取得者でもCCNP未取得ならば
ぐらいすべきと考える。
わざわざモチベーションを下げる事をするのはなぜ?
僕がCisco Security Summitに行ったから出席しなかった全体MTGで、この認定資格試験が発表された。その時、T中隊長は、
「何人かには個人的にBCCのメールを送る。」
と発言をしたということである。BCCメールの目的は「資格認定制度の人物モデルとして受験をお願いする。」という事なので
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好き嫌いではなく
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この人だったらどの程度得点するのか?を調べたい
という意味だろう。モデルとなった人たちの得点によって
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出題内容の傾向とバラつきを更正する
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難易度を適正化する
という事であろう。
実際に受け取った人の何人かとお話をした。Y田T・フーミン・SッCーである。まぁ、お気に入りのメンバーであることは確かである。これについては文句も無い。問題は、
だ。
全体MTGを欠席していた僕にはBCCメールの存在を知る由も無いが、検証メンバーの中には
「自分にもBCCのメールは届くかも…。」
と期待していた人も少なくないと思う。BCCメールの目的からすれば全員宛でない事は明らかなのだが、それはBCCメールを受け取れなかった人には判らない。
きっと受け取らなかった方々は
「自分は期待されていない・必要とされていない。」
「少なくともBCCメールを受け取った方々よりは・・・」
なんて考えてしまう。わざわざモチベーションを下げる事をするのはなぜだろう?
今回BCCメールを受け取った人たちが(数人とはいえ)判ってしまったように人の口に鍵はかけられない。T中隊長のBCCメールの発言が無かったとしても、そんなメールがあった事は発覚してしまう。検証メンバー全員に対してBCCすればカッコ良かったのに、これでは不公平である。
BCCメールを受け取った人たちが(ある種の嬉しさからか?)自分から「BCCメールが届いた事」を喋ってしまった。人間の優越感なんてその程度なのである。認定資格の肩書き入りの名刺を貰った人たちが見せびらかす意識が無かったとしても、この一年間に名刺をもっていない人たちに対して持っていた優越感て、気持ち良いものだったんだろうね。
名刺保有者の中でも上位資格者は下位資格者に対して同様の優越感を持っていたのだろうね。
優越感を上手くプラスの報告にコントロールできれば、組織の大きな力として有効活用できるのだけれど、どうもそんな期待は出来ないようだ。
極端な結論
未取得の受験希望者に対して
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一応、(はじめから門を閉じておくような判り易い拒否はせずに)受験させてあげるけれど
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現認定資格者よりも、取得しにくくしとくかんね
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あと受験する気も無くすように仕向けるかんね
と言っているように感じる。
どのようにして伝えるかが問題である。
7月1日は不公平に対する怒りで興奮していたので、
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次回の全体MTGで訊いてみる、とか
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R小隊長の壮行会にT中隊長がみえたら訊いてみよう
など、意気込んでいたのだが、一日たって冷静に考えると、T中隊長もプライドがあるから、衆人環視の中で正論で突っ込まれたら、
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細かいところまで気を使っていなかった(配慮に欠けていた)
とは認めないだろう。討論するのが目的なのではない。お互いが・みんなが気持ちよくお仕事できる事が目的である。
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先日発表の資格試験応募要綱と現行の資格認定制度が不公平に状態になっている、
事に気が付いて方法を変えて欲しいだけである。
本来、僕はこのような資格制度が好きである。不公平やエコヒイキが無ければ申込順位が一位で申し込んでいたはずである。不公平がある以上、この資格制度には大きな欠陥がある。だからまともな資格制度として成立っていない。だから受験しない。とても協力できかねる。
本人の努力でどうにかなるならば機会均等である。
本人の努力とは全く関係の無いところで否と決まるならば差別である。
差別には協力できないよ!
まずはメールだろうか?
Jul 07 2005 追記:一昨日メールを書いたが返事は無い。
このページに書いた内容とあらすじは一緒、失礼な部分を削除し、言葉遣いを丁寧にしたメールをT中隊長あてに出したが返事は無い。
今日の全体朝ミも中止になってしまったし、T中隊長が俗物とは思いたくないのだけれどねぇ。
※ もう判っていると思うけれど、大俗物だったね。:追記
Jul 08 2005 追記:で試験は実施された
受験者から聞いたところでは、いつものように
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まず誰も正解にたどり着けないような問題で、
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記述式
だったそうだ。受験者の得点がほとんど低得点で差が無ければどのようにして合否を決めるのだろうね?60%以上得点できなければ合格できないそうだけれどね。
部分点という採点も考えられるが、Ciscoの試験のような4択・5択式の「これ以外には正解が無い」試験と異なり、ほぼ同内容の回答でも
という恣意的な採点ができてしまうのが記述式の試験である。既に制度自体が不公平なので、採点に不公平が無いとは思わない。僕は信用していないぞ。
こちらも参考に→
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ということで、僕らは誤解していないことが判ったね
初出 Jul 02 2005
最終更新日 Jul 09 2005